「The V-Twin Quarter」
厳しくなった排ガス規制に対応するためFI(電子制御燃料噴射装置)を装備したJBK-MC33前期。
ちょっと言いそびれていたので補足。
キャブ時代のBA、そしてFIとなったJBK、これは何処までの排ガス規制を通しているのかを表す国土交通省が設けてある型式の事。
BAだと2006年の排ガス規制までで、JBKなら2016年の排ガス規制までクリア出来ていますよって意味。
ホンダの場合は認定型式がメジャーだからFI化されてもMC33のままで混乱するからワザと付けています。
ちなみにホンダの系譜だけ前期/後期という分け方が多いのもこれが理由。
型式については
『車名に続く記号について~認定型式と通称型式~|バイクのはてな』
をどうぞ。
話をVTRに戻しますが・・・”FI化”と簡単に言いましたが、これがまた簡単じゃない。
まず高性能なECUを積まないといけない上に、消費電力も増すのでジェネレーターもレギュレーターもワンクラス上の物に。
そしてエンジンが今どういう状況か細かく監視しないといけないのでクランクセンサーも精密化。
そんなの知ったことではないって話ですが、実はこれらによって吹け上がりが段違いに良くなっていたりします。
もう一つは見て分かる通りフレームを含むシート周りを一から作り直したわけですが、コレがまた非常に良く考えれられている。
まずただでさえ良かった足つきが冗談かと思うほど更に良くなりました。
ただ恐らくこう書くと
「背が低い人向けで窮屈そう」
と思うかも知れないけど、そうじゃないのがVTRのシートの凄いところ。
写真では分かりにくいのですが先代よりもシート後方が若干ワイドハイになってるんです。
これ何のためかと言えば平均的なライダーのため。
”敢えて”後方を膨らませる事で普通の人が乗ると自然と最適なスポーツポジションを取ってしまう。
という何ともニクらしい改良となっているわけです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2080/725/1055mm |
シート高 | 760mm |
車軸距離 | 1405mm |
車体重量 | 161kg (装) |
燃料消費率 | 40.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 12L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 30ps/10500rpm |
最高トルク | 2.2kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前110/70-17(54H) 後140/70-17(66H) |
バッテリー | YTZ7S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8EH9 または U24FER9 |
推奨オイル | ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 | 全容量2.4L 交換時1.9L フィルター交換時2.1L |
スプロケ | 前14|後41 |
チェーン | サイズ520|リンク104 |
車体価格 | 530,000円(税別) ※スタイルIIは+10000円 |