「V-Twin Fun for all Riders」
EURO4規制に対応した帰ってきた三代目のSV650/VP55B型。
多分このモデルを見て新型としての衝撃を受けた人は少ないんじゃないかと思います。
目を引くことといえばグラディウスから4馬力アップしたエンジンくらいで、後はイージースタートシステムくらいだし、外見もグラディウスの外装取っ払ってシンプルな丸目にしてあるだけだから(ホントはそれだけじゃないけどね)。
でもSV650はコレでいいんですよ。
老若男女問わず、どんなシーンにもどんな用途にも応えてくれるミドルライトウェイトの第一人車なんですから。
今の欧州ミドルライトウェイトクラスを熱くしているバイクといえばヤマハのMT-07でしょう。
しかしそんなMT-07が受け入れられる土台を作ったのは紛れも無くSV650。しかもSV650は初代と先代で既にノウハウも絶大な信頼とミドルライトウェイト層を獲得しています。
そして新型SV650はABS付きでMT-07やER-6よりも安い。
向こうのバイクサイトでも
「SVを復活させる正しい判断をした!SVが帰ってきた!」
と、ちょっと言い方がアレですけど歓迎されているようです。
まあ向こうの人達にとってスズキを代表するバイクといえば、HAYABUSA、GSX-R、そしてSVなわけですからSV復活が話題になるのも当然ですかね。
ただSV650が向こうで評価されている理由は出来が良くコストパフォーマンスに優れているからという理由ではありません。それは売れた理由でちょっと言葉足らず。
もちろんそれも評価の内ですが、SVが絶対的な評価を得ている理由は何回も言ってますが非常にフレンドリーかつ、ただの安物ではないVツインライトウェイトがこんな値段で買えるという事実から。
『バイクの敷居を下げ多くの新しいライダーを誕生させた』
という点も評価されているんです。
正に開拓車でもはやリスペクトに近い存在というわけ。
「向こうの事なんて知らねーよ」
と思うでしょうね。
確かに向こうのことなんて知ったところでどうにもならないので知らなくていいです。でもSV650の事は知っておいてください。
SV650はスズキを代表する看板車の一つ。
目新しさが無いのは
『最もピュアなV-TWIN SPORT』
としてブランドが確立しているからです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2140/760/1090mm |
シート高 | 785mm |
車軸距離 | 1450mm |
車体重量 | 196kg(装) |
燃料消費率 | 26.6km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 14.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 645cc |
最高出力 | 76.1ps/8500rpm |
最高トルク | 6.5kg-m/8100rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後160/60ZR17(69W) |
バッテリー | FT12A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
MR8E-9 |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.0L 交換時2.4L フィルター交換時2.75L |
スプロケ | 前15|後45 |
チェーン | サイズ525|リンク114 |
車体価格 | 684,000円(税別) |