CB1300SF/SB(SC54後期) -since 2014-

2014CB1300

「威風なる血統。」

ここで再び登場となるのがCB1100に押され気味なCB1300。

変更点を纏めると

ボルドール

・SBのみヘッドライトのLED化とアッパーカウルの形状変更
・シフトインジケータ等の多機能新デザインメーターへ変更
・ホイールデザインの変更
・タンクエンブレムの変更
・ミッションの六速化
・マフラーの小型化
・ハンドルポジションの変更
・足つき性の更なる向上
・テールライトのクリアレンズ化
・ABSの標準採用
・自主規制撤廃により1馬力アップ
・アクセサリーで用意されたパニアケースのポン付け可能化
などなど

2015年式CB1300

マイナーチェンジというのは結構大掛かりな改良が施されたわけですが、更にSF/SB共にフレームに補強が入りキャリアとパニアケースのポン付け可能になったという事でCB1300STは廃盤。

SFとSBの区別化のためにボルドールだけ少しポジションが起きて更にツーリング仕様になりました。

CB1300エンブレム

さて今回のモデルチェンジで何が一番大きいのかといえば明るくなったLEDヘッドライトやマルケジーニかと思う10本スポークホイールも捨てがたいんだけど、一番は間違いなくミッションの六速化。

2015CB1300SP

これを待ち望んでいた人は多いと思います。

というのも、ビッグネイキッドというのはトルクフルなので五速が基本でした。これはトルクが十二分にあるからで、シフトチェンジの回数を減らし負担を減らすのが狙いなわけです。

しかし一方で高速道路を走るとなると、五速ではどうしても唸ってしまう。

6速CB1300

これは一長一短でどちらが良い悪いという話ではないんだけど、BIG-1オーナーの間では六速を求める声が結構あった。

そして遂に今回その声に答える形になったわけですね。

なんで今までしなかったのかというと、もちろん簡単ではないから。

ケース一体型となっているバイクで一速追加したらエンジンをはみ出してエンジンごと作り直さないといけなくなるからです。

CB1300のミッション

だからこの六速化というのは、こう見えてほぼ全面的に作り直されたもの。

わざわざCBの為に、わざわざCBのエンジン寸法に納まるように開発された新型トランスミッションなんです。

これはCB1100というエンジンを共有する新たなモデルが誕生した事が大きいんでしょうね。

ホンダはCB1100で六速化の恩恵について語っていますが、どちらかと言うとCB1300の為の六速化なんじゃないかと勝手に思っています。

合わせて紹介で申し訳ないのですが、2018年モデルからはネイキッドタイプのCB1300SFもLEDヘッドライトに。

2018CB1300SF

他にも

・スリッパークラッチ

・ウェーブディスク採用

・キャリパーピストンの見直し

・ABSの標準装備

・ETC、DCソケット、グリップヒーター、メットホルダーを標準装備

・マフラーを三室から二室にして音を改良

・自主規制撤廃で110馬力に

2018年式CB1300壁紙

などなどの改良。

マフラーの抜けが良くなった分、馬力がアップしてるのが最大の特徴ですね。

ただ最近ではネイキッドブームが去ったというかジャパニーズネイキッド冷遇の時代となり、あれほど争っていたライバルたちも皆居なくなってしまった。

BIG-1も心配になるほど年々販売台数が落ちています。

CB1300SP

最近ではテコ入れの為か25周年を記念してOhlinsとBremboを奢った200万円もするSPモデルを発売。

個人的にはCBはSHOWAとNISSINが世界一似合うバイクと思っているのですが・・・ちなみに2019年モデルからはETCが2.0になっているよう。

最後に・・・

ホンダの凄い大型バイクと言えば誰もがRRをあげると思うんですがBIG-1も凄いんですよ。

ドリームに行けば漏れなく試乗車があるでしょうから一度乗ってみてください。

デカさに臆し、跨って足つきに物怖じし、走って驚愕する事間違いなし。

2018年式CB1300SF

「110馬力だから大したことないでしょ」

と思うかもしれませんが、ポジションが起きてて低速からトルクが凄いので捻ったらSSより脳が後ろに行く。

油断してるとアクセル戻せないくらいで、初代CB750FOURのテストライダーがそうだったように首を痛める可能性も高い。

2018年式CB1300SB

理性ある人達ばかりが乗ってるので想像がつかないかもしれませんが、それがBIG-1の魅力・・・まあ乗れば分かります。

生みの親である原さんいわく

2018BIG-1

「見てドーン!跨ってドーン!走ってドーン!」

がBIG-1の魅力なんです。

文献:PROJECT Big-1 CB1000SF 20th Anniversary

主要諸元
全長/幅/高 2220/795/1110mm
[2220/825/1205mm]
シート高 780mm
車軸距離 1520mm
車体重量 267kg(装)
[268kg](装)
燃料消費率 17.2km/L
※WMTCモードテスト値
燃料容量 21L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 1284cc
最高出力 101ps/7000rpm
{110ps/7250rpm}
最高トルク 11.7kg-m/5500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70R17(58W)
後180/55R17(73W)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA9/EDPR9EA9
X24EPR-U9/X27EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.6L
交換時3.8L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前18|後40
チェーン サイズ530|リンク116
車体価格 1,226,400円(税込)
[1,352,400円(税込)]
※[]内はSB
※Eパケは+103,080円
※{}内は17~で+220,800円
系譜図
CB750FOUR1969年
Dream
CB750FOUR
CB750FOUR-Ⅱ-1975年
Dream
CB750FOUR-II
/K/AERA
cb750f1979年
CB750F(RC04)
CB900F(SC01/09)
CB1100R1981年
CB1100R/F
(SC05/08/11)
CBX750F1983年
CBX750F
/Horizon
/BOLD’OR
(RC17)
cb7501992年
CB750/T
(RC42/RC39)
cb1000sf1992年
CB1000SF
(SC30)
cb1300sf1998年
CB1300SF
(SC40)
sc542003年
CB1300SF/SB
(SC54)
ST2008年
CB1300SF/SB/ST
(SC54中期)
sc652010年
CB1100
(SC65)
SC65中期2014年
CB1100/EX/RS
(SC65後期)
sc54後期2014年
CB1300SF/SB
(SC54後期)

【関連車種】
XJR1300の系譜Bandit1250の系譜ZRX1200DAEGの系譜

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です