CB1300の系譜

ドリームCB750FOUR
-since 1969-

CB750FOUR K0

「The 750 Four.」

まだ二気筒650ccが最大級のビッグバイクだった時代に四気筒736ccというエンジンを引き下げて登場したCB750FOUR。

それはそれは誰もが度肝を抜かれました。

『ナナハン』

という言葉を生み出した元祖のバイクでもあります。

これは元々ホンダ社内での呼称。CB750FOURはホンダにとっては起死回生の一打となりうる秘蔵のプロジェクトだったため

「ホンダが750を作ろうとしている」

っていうのがバレないようにナナハンと言っていたわけです。

K0カタログ

「何が起死回生なの」

って話ですが、キッカケは北米市場にあります。

ホンダは当時、北米向けにフラッグシップとしてCB450(二気筒444cc)を発売していました。

CB450

444ccながらボンネビルT120R(二気筒649cc)などの上のクラスより速いライトウェイトスポーツです。

しかしそんな性能とは裏腹に北米では人気が伸びなかった。

何故なのか調べたらアメリカは

「デカいことが正義」

だったからです。

 

そこで立ち上がったのがナナハン計画。

CB750FOURカタログ

原田義郎さんが開発責任者となり開発がスタート。

しかし最初に言ったようにこの頃というのは二気筒650ccが最大排気量だったから社員も

「本当に直列4気筒の市販車なんて造れるのか・・・」

と半信半疑だったそう。

ちなみに四気筒750にした理由は北米で人気だった名門トライアンフが三気筒750cc(トライデント)を開発中という情報が入ったから。

CB750FOUR壁紙

ただ幸いにもホンダは既にマン島TTレースで多気筒のノウハウは持っていたのでエンジン自体は問題なく完成し、ブレーキもエンジンに合わせて量販車初の強力なディスクブレーキに。

しかしいざ形にして走らせてみるとチェーンが耐えきれず切れたり、タイヤが耐えきれずバーストを起こす問題が出た。

CB750FOURメーター

要するにエンジンに消耗品などが追いついていなかったんですね。

そのためパワーを少し落とし、チェーンには自動給油システムを搭載。

更にタイヤもCB750FOUR専用タイヤをダンロップがわざわざ造ることで何とか解決した歴史があります。

 

そんなこんなで発売にこぎつけたCB750FOURですが・・・そりゃもう大反響。

ナナハンフォア

それまで一部のレーサーだけだった四気筒のバイクが買えて公道で乗れるわけですから当たり前な話。

 

ただしCB750FOURが世界的な反響を生み大ヒットとなったのには、もう一つ要素があります・・・それはレース。

ホンダはCB750FOURは発売を前後してレースにも出場しているんです。

狙いはもちろん

AHM CB750FOUR

『CB750FOURが如何に凄いか』

をアピールするため。

 

参戦結果がどうだったのかというと

・日本の鈴鹿10耐(八耐の前身)

・フランスのルマン耐久

・アメリカのデイトナ200

日欧米全てのメジャーレースで優勝。

圧倒的な速さ、そして圧倒的な信頼性をレースで証明したんです。

CB750レーサー

「ホンダがとんでもないバイクを造った」

と業界も市場もレース界も大騒ぎ。

もちろんいま紹介したように市販車の段階ですら消耗品が持たない問題が数多くあったのに、更にチューニングしてレースをやったんだから問題が更に顕著化していました。

輝かしい成績の裏では綱渡り状態でアレやコレやと耐久性の問題から悲鳴を上げるバイクを何とか誤魔化しながら走らせていた苦労があります。

 

そんな苦労したかいあってメジャータイトルを総ナメしたCB750FOURですが、その反響はホンダの想像を上回るものでした。

CB750FOURカタログ

初年度の注文時点で生産が追いつかない状態になったんです。

というのも実はこの頃のホンダというのは車の方に力(予算)を入れており、バイクの方は設備投資があまりされていなかった。

だからこう見えてCB750FOURは必要最低限の生産設備で造られていた・・・だから生産がパンクした。

中でも問題となったのがクランクケースで、当初は一つ造る度に型を壊して取り出す砂型という製法でクランクケースを造っていました。

しかし全く生産が追いつかないとして大量生産が可能な金型に変更され、カブ工場こと鈴鹿製作所に生産を移転し生産設備を増強。

CB750FOURスペックシート

この大きめのサイドカバーと専用エンブレムが付いたのが砂型の初期モデル(通称K0)で、今では超プレミア価格なCBマニアなら垂涎モノ。

 

そんなCB750FOURですが、初めて完成車を見た本田宗一郎の第一声は

「こんなの誰が乗るんだ」

だったそう。

CB750FOURポスター

本人も開発中はノリノリで色々と口を出してきたのにそれでも完成車を前に度肝を抜かれてしまったわけですね。

エンジン:空冷4サイクルOHC4気筒
排気量:736cc
最高出力:
最大トルク:
車両重量:235kg(装)

主要諸元

全長/幅/高 2160/885/1120mm
シート高 不明
車軸距離 1455mm
車体重量 244kg(装)
燃料消費率 不明
燃料容量 19L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2バルブ並列4気筒
総排気量 736cc
最高出力 67ps/8000rpm
最高トルク 6.1kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.25H19-4PR
後4.00H18-4PR
バッテリー FB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA-9
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
不明
スプロケ 不明
チェーン 不明
車体価格 385,000円(税別)

系譜図

CB750FOUR 1969年
Dream
CB750FOUR
CB750FOUR-Ⅱ- 1975年
Dream
CB750FOUR-II
/K/EARA
cb750f 1979年
CB750F(RC04)
CB900F(SC01/09)
CB1100R 1981年
CB1100R/F
(SC05/08/11)
CBX750F 1983年
CBX750F
/Horizon
/BOLD'OR
(RC17)
cb750 1992年
CB750/T
(RC42/RC39)
cb1000sf 1992年
CB1000SF
(SC30)
cb1300sf 1998年
CB1300SF
(SC40)
sc54 2003年
CB1300SF/SB
(SC54)
CB1300ST 2008年
CB1300SF/SB/ST
(SC54中期)
sc65 2010年
CB1100
(SC65)
SC65中期 2014年
CB1100/EX/RS
(SC65後期)
sc54後期 2014年
CB1300SF/SB
(SC54後期)

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