アプリリア初の大型バイクのRSV mille
キッカケはWSB(ワールドスーパーバイク)のレギュレーション改定。VTR1000SPの方でも言ったけどVツインが有利になった。
これを見たアプリリアがチャンスと見て作り上げたバイク。つまりこれもVTR1000SPやTL1000Rと同じくVツイン。
ただし、RSVはそれら二車種と決定的に違う所がある。それはVバンク角。
VTRやTLがVツインの理想と言われる90度角(ついでに言うならドカも90度)になってる。
VTR1000SPの系譜の方でも言ったから説明は省くけど、簡単に言うとVバンク角が90度だとバランサーが要らないので軽く作れる。
じゃあミレは何度なのかと言えば60度と滅茶苦茶狭い。
どうして90度ではなく60度なんて挟角ツインにしたのかというと、エンジンの前後幅を抑えるため。
ホンダがサイドラジエータで前後の長さを抑えたのに対し、アプリリアはVツインのバンク角を狭める事で前後の長さを抑えたってわけだね。
でも実はこのエンジン、アプリリアが一から作ったエンジンではなかったりします。
この60度Vツインエンジンを作ったのはロータックスというオーストリアのエンジンメーカー。V990というエンジンをRSV用にチューニングしたもの。
というかもともとアプリリアはロータックス社製のエンジンというかロータックス社と良好な関係を築いていた。
ちなみにこのロータックス社は他にもビューエルなどにもエンジン提供していました。
そしてこのミレがどうだったかというと、優勝こそ出来なかったものの5つのレースで勝ち、ホンダヤマハに次ぐ年間三位という好成績を収めました。
エンジン:水冷4サイクルDOHC二気筒
排気量:998cc
最高出力:
128ps/9500rpm
最大トルク:
10.5kg-m/7250rpm
車両重量:220kg(装)