
油冷最終になる2馬力アップしたGV73A後期の91年M型と92年N型(厳密にいうと最終は調整が入ったN型のみ)の通称「ラストモンスター」
同年のR750と同じくライトをカバーで覆った顔つきに変わりスラントノーズ化されました。

N型は油冷GSX-R1100としても油冷ジクサーとしても最後のモデルなので油冷のゴリゴリ感に心を打たれた総からは今だに強い印象と人気を持っている。
「ラストモンスター」と言われているのはそういったことから。

なんで油冷を止めたのかというと高負荷時の冷却が水冷に比べ厳しいからというのが理由。
一番熱くなるエンジンヘッドにおいて熱を逃がすためのウォータージャケット(冷却水が通る道)がある水冷に比べ、オイルを吹き付ける油冷はどうしても劣ってしまった。
ただこれはGSX-R750における真夏レースという極限状態で初めて出た問題であってそれ以外は問題なかった。むしろウォータージャケットが要らないから小型軽量という武器もある。
ただレースで勝つためには熱ダレというのはあってはならない問題なので水冷化。そうなると同じエンジンをベースとしていたGSX-R1100も水冷にせざるを得ず、油冷ではなくなったっていう話。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2085/755/1150mm | 
| シート高 | 815mm | 
| 車軸距離 | 1465mm | 
| 車体重量 | 226kg(乾) | 
| 燃料消費率 | – | 
| 燃料容量 | 22.0L | 
| エンジン | 油冷4サイクルDOHC4気筒 | 
| 総排気量 | 1127cc | 
| 最高出力 | 145ps/9500rpm | 
| 最高トルク | 11.9kg-m/7250rpm | 
| 変速機 | 常時噛合式5速リターン | 
| タイヤサイズ | 前120/70ZR17 後180/55ZR17  | 
| バッテリー | YB14L-A2 | 
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価  | 
JR9B | 
| 推奨オイル | スズキ純正 エクスター  | 
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに  | 
全容量5.1L 交換時4.0L フィルター交換時4.2L  | 
| スプロケ | 前15|後48 | 
| チェーン | サイズ532|リンク118 | 
| 車体価格 | – | 









知人がR750(G型)に、この最終型のエンジンを積みかえたものに乗ってました。フレームが柔すぎるのでヘッド部分を補強してましたが、それでも柔かったみたいです。3速フル加速でホイールスピンし、ウィリーは当たり前。パワーウエィトレシオが1ちょっとだからすさまじかったです。カタナで180キロで走ってる横を女性を後ろに乗せてあっという間に抜かれたこともあります。油冷1100すげぇなとの印象でした。