2014年のバイクニュースで、最初に飛び込んできて大いに話題となったであろうハヤブサの国内仕様発売。
しかも骨抜き状態なそれまでの国内仕様とは違いフルパワーのCAN仕様と同じ197馬力で更にETC標準搭載という嬉しいオマケ付き。それでいて逆輸入車の様に一度海を渡らなくてもいいことから12万円も安い。
何故ハヤブサが厳しい規制を敷かれている日本で正規販売が許されたかというと自主馬力規制が撤廃されたから。
これで日本でもフルパワー仕様が堂々と買える・・・とはならないのが残念な所で、排ガス規制や騒音規制といった物をクリアできても、どれだけ技術が向上しようと避けられないのが180km/h規制。
日本は125cc以上の国内向け自動車は180km/h以上を出してはならないという規制があります。
いくらハヤブサが世界最速の市販車だろうがギネス記録を持っていようが国内向けの製品は守らなければならない。天下のトヨタ様が作った何千万もするLFAですら守ってるんですから。
それじゃハヤブサの魅力が半減と思われるかもしれませんが、日本の公道は100km/hまでだから問題ない・・・ハズ。それが嫌なら逆輸入車を買うことです。国内仕様を買ってリミッター解除という方法はオススメ出来ません。
中々薄っぺらい内容になってしまった気がしますが、ハッキリ言ってハヤブサはもうホントに完成形で殿堂入りで多方で語られているから言うことがない。
これは日本だけじゃなく北米でも欧州でも・・・そしてアジアでも。
皆さんハヤブサが最近になってインドでも作られるようになった事をご存知でしょうか。
正確に言うとインドでも組み立てられている。
これは完成車を日本から輸入すると高い関税が掛かる事から、部品のまま輸入しインドの工場でアジア向けに組み立てているわけ。それでも完成車は日本円で250万円ほどします。
何故そうまでしてHAYABUSAを作ってるのかといえば、向こうではおいそれと買えない事からステータス性が高い大型バイクの中でもハヤブサは別格で何よりものステータスなんです。
今となっては性能も装備もフラッグシップとは言い難い物があるにも関わらず、コレほどまでに世界中の人たちを惹き付けるHAYABUSA。
実測312km/hを叩き出し手に入れた永世最速という肩書、素行や懐の良さ、唯一無二なデザイン。
本物の魅力には国境は関係ないということですね。
しかしながら熟成を図った2008年モデルを最後に10年以上が経っている為、フルモデルチェンジを待ち望んでいる人が多いのも事実でしょう・・・でも一向に出ない。
スズキは何も言いませんが、(村松さんか加藤さんの)インタビューでその理由と思しきことが書かれていたので抜粋して紹介。
”HAYABUSAの根底にあるのは最速ではない。
普段は悠々と羽を休めるように飛び、いざという時は猛スピードを出す隼のような、今までにないバイクを造りたかっただけ。
数年もすればこれより速いバイクが出てくるでしょう。でも私たちは対抗しません。
私たちは私たちの世界で私たちの造りたいバイクを造るだけです。”
ハヤブサというバイクが誕生した理由、そしてハヤブサがなかなかフルモデルチェンジをしない理由は、初代が出た20年前に既に言われていたわけですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2190/735/1165mm |
シート高 | 805mm |
車軸距離 | 1480mm |
車体重量 | 266kg(装) |
燃料消費率 | 17.6km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 21.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 1340cc |
最高出力 | 197ps/9500rpm |
最高トルク | 15.8kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
バッテリー | YTX12-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR9EIA-9 または IU27D |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.0L 交換時3.1L フィルター交換時3.3L |
スプロケ | 前18|後43 |
チェーン | サイズ530|リンク114 |
車体価格 | 1,490,000円(税別) |