ほぼフルモデルチェンジといえるようなモデルチェンジをしたミレの後期。
エンジンレイアウトの変更、吸気バルブの改良などで2馬力UP・2kgDOWNとスペックが向上。
でも一番の変更点は荒削りだった前期モデルからの細部が改良され完成度が高まったこと。
RSVも豪華版としてRモデルが存在していました。
定番とも言えるオーリンズサスとブレンボキャリパーを装着したモデル。
ちなみにワイルド・スピードのバイク版映画である「トルク」で主人公が乗っていたバイクはこれです。
レースの方でも2002年は芳賀さんの乗るPlaystation2-FGFチームで善戦。
これまた年間成績三位という好成績を収めました。
が、アプリリアはここでSBKから撤退しMotoGPの方へと注力することに。
ちなみにこのミレも次のRSV1000Rも今どき珍しくドライサンプ方式を採用しています。
ウェットサンプとドライサンプが何か分からない人に説明すると
ウェットサンプというのはエンジン下がそのままオイルタンク(オイルパン)になっていてオイルはそこに溜まるのに対し、ドライサンプはオイルタンクがエンジンの外にあるタイプ。
ドライサンプの方がオイルによる抵抗が少ないのでパワーが出ますが、構造が複雑になるという欠点があります。
こういった所がアプリリアRSVの特徴だったりするわけですね。
60度という極端なVバンク角もそうですが、アプリリアがライバルに勝つためにしたことを一言で表すなら
”効率を捨てる事”
だったわけです。
エンジン:水冷4サイクルDOHC二気筒
排気量:998cc
最高出力:
128ps/9500rpm
最大トルク:
10.5kg-m/7250pm
車両重量:215kg(装)