CBR400の系譜

CBR400RR
(NC29)
-since 1990-

1990CBR400RR

「官能感」

CBR400RRの後期になるNC29型。 後期と言ってもわずか三年後の話です。

変更点を挙げると

・【F17:R18インチ】から前後17インチへの変更

・5本スポーク化

・PGMイグニッション

・専用水冷式オイルクーラー

・LCG(Low Center of Gravity=低重心)フレーム

・新設計の3ピースガルアーム

などなどです。

NC29

さて・・・話が少し戻るんですが、ホンダはVFR400とCBR400の二大看板で行くことになったものの、レースではVFR(RVF)がファクトリーマシンで85年からTT-F3(全日本400クラス)を三連覇していたので人気は圧倒的にVFR400でした。

そんなV4一辺倒にの流れに対して市場や社内からの突き上げられた事で登場したのがCBR400RRという話を先代でしましたが、そう考えていたのは市販車部門だけでなくレース部門のHRCもそうだったんです。

RCB400

1988年CBR400RRの発売年と同時に登場したRCB400/NX0型。

無敵艦隊RCBと同じ名前を冠している事からも分かるようにHRCのファクトリーマシン。

RVFのピストンやバルブといったヘッド周りを流用し86.6馬力を叩き出すアイドリング回転数8000rpmのエンジンに、直四の横幅を解消するためセミモノコックフレーム。

このマシンに前年RVFでチャンピオンに輝いていた田口さん乗せて参戦させた。

そう、つまりHRCも

「直四でもやれる」

という事を証明しにかかったんです・・・が、そこはさすが最高潮に盛り上がっていたレースというか、宿敵ヤマハが大幅に性能を上げてきた事で初戦を明け渡してしまうんです。

年間王者が絶対だった状況で初戦を落としてしまうという事態にホンダは大きく揺れてしまい、結果として二戦目からは熟成の域に達していたRVFに変更。

NC29RR

このCBR400RRというレーサーレプリカにはそんな背景があるんです。

しかも何のめぐり合わせというか運命のいたずらというか、このCBR400RRの開発責任者はRVF750レプリカでお馴染みVFR750R/RC30の本多さんっていう。

 

そしてRACERS/29のインタビューに対し、RCB400のライダーだった田口さん、モノコックフレームを造った有馬さん、エンジンを造った岡野さん。

皆が口をそろえて

「もう少しRCB400でやりたかった」

という名残惜しさを仰っていました。実際に勝負は出来ていたわけですからね。

NC29カタログ写真

直四でもやれる事を証明するために誕生したCBR400RRとRCB400。

レーサーレプリカという時代が生み、レーサーレプリカという絶対勝利が義務付けれられていた時代が止めたワンレースのレーサーレプリカでした。

主要諸元

全長/幅/高 1990/670/1080mm
シート高 750mm
車軸距離 1365mm
車体重量 179kg(装)
燃料消費率 35.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 15L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 399cc
最高出力 59ps/13000rpm
[53ps/13000rpm]
最高トルク 4.0kg-m/10000rpm
[3.6kg-m/10000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/60-17(55H)
後150/60-17(66H)
バッテリー FTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9
推奨オイル -
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.8L
交換時3.2L
フィルター交換時3.4L
スプロケ 前15|後39
チェーン サイズ525|リンク102
車体価格 699,000円(税込)
※[]内は93年以降モデル

系譜図

NC17 1983年
CBR400F
/ENDURANCE
/FORMULA-3
(NC17)
NC23前期 1986年
CBR400R
(NC23)
NC23後期 1988年
CBR400RR
(NC23)
NC29 1990年
CBR400RR
(NC29)
CBR400R/CB400F/400X 2013年
CBR400R
CB400F
400X
(NC47)
CBR400R/CB400F/400X 2016年
CBR400R
400X
(NC47後期)