兄貴分のER-6がNinja650へフルモデルチェンジし、遅れること二年後にモデルチェンジされNinja400と改名されたEX400E型とABS装備のF型。
先代が思わぬ好調なセールスだったから引っ張ったんでしょうかね。ただ残念ながらネイキッドタイプのER-4nはモデルチェンジされることなく・・・。
作りは基本的にNinja650に順従するもので、斬新で面白いダブルぺリメターフレームの形も同じ。
シートフレームも途中から別れるセミダブルクレードルの様な形にして足つき性が大幅に改善。
カウルも大型の650と共有するだけあって本当に凄い。400もここまで来たかというような形状と塗り分け。
ZX-14Rの流れを汲む、刺さっているようなサイドフェアリングですが、なんでもカウル形状は排熱がライダーの膝へ直撃しない狙いがあるんだとか。
少し話が反れますがKawasakiのNinja650のページで
「レースで認められたパフォーマンス」
と言われていたのを見逃してました。
兄貴分の650は欧州ではカワサキを代表するNinjaとして多くの人に親しまれているため、Ninja650のワンメイクレースが盛ん。
ただカワサキが言いたいレースパフォーマンスはどうも別で
「AMAフラットトラックレーシング」
というアメリカではメジャーなダートレースの「GNCツインズ」の事。
“550cc~700ccの車両にはリストリクター(吸入規制)、重量規定なし”
“701cc~1000ccの車両にはリストリクター(吸入規制)及び重量規定”
日本でいうオートレースのダート版ですね。さすがオフ大国アメリカ。
でカワサキのninja650の車両がこれ。
原型を留めてない・・・というか使われているのはほぼエンジンだけ。
昔からハーレーの一強だったカテゴリで一矢報いた事から誇っているわけですね。
まさかNinja400/650の一部でガチャピンと親しまれる形のエンジンがアメリカのダートで活躍してるなんて誰が想像できるだろう・・・
主要諸元
全長/幅/高 | 2110/770/1180mm |
シート高 | 805mm |
車軸距離 | 1410mm |
車体重量 | 209kg(装) [211kg(装)] |
燃料消費率 | 24.0km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 15.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 44ps/9500rpm |
最高トルク | 3.8kg-m/7500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後160/60ZR17(69W) |
バッテリー | YT12A-BS |
プラグ | CR9EIA-9 |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量2.4L 交換時1.6L フィルター交換時1.8L |
スプロケ | 前15|後46 |
チェーン | サイズ520|リンク114 |
車体価格 | 668,520円(税込) 740,880円(税込) ※[]内はABSモデル(EX400F) |
欠点と長所がきちんと対応している・・・というのは少々おかしな表現ですが、要素をきちんとバランスさせた良いバイクです。
欠点と長所で表現すると以下のようになります。
大柄=======ポジションゆったり、積載性が高い
重い=======どっしり安定。乗り心地も良い
低パワー=====挙動が穏やか。アクセル全開にしても何もおきない
そこそこトルク==どんな回転域でも同じような挙動
シートはソファのような座り心地の良さ。4000回転くらいのツインの鼓動と排気音はなんとも心地よく。日本の下道をゆったり走る分には最高のバイクの1台ではないでしょうか。