「Live Sports」
厳密に言うとZ400LTDの後継として登場したバルカン400で年号で言えば本当はGPZ400Sより前に出ています。
エンジンはGPZ400Sと同じくGPZ900Rのエンジンを流用したハーフニンジャと呼ばれるもので
『45ps/9500rpm|最高時速145km/h』
というアメリカンにあるまじきというか、エリミネーターの要素が見え隠れするほどのスペックを持っています。
もちろんプルバックハンドルやティアドロップタンク、それに駆動ノイズを抑えるベルトドライブなどアメリカンのツボは抑えていますけどね。
ところで先程からハーフニンジャと言っていますが
「いや400は倍にしても800じゃん」
って思われている人も多いかと。実はこのEN400は国内向けにショートストローク化したモデルで、それとは別に輸出向けに
『454Ltd|EN454』
というモデルがあったんです。
名前の時点で察せるかと思いますが元ネタはそこから。
もう一つ補足するとご覧の通りバルカンっていう名前になってないですよね。
これは1985年に出た最初のモデルはEN400TWINというモデルだったから。バルカンという名前になったには5年後にあたる1990年からなんです。
1985:EN400(EN400A)
1990:バルカン400(EN400B)
1994:バルカン400(EN400C)/スポークホイール
※当初この流れを誤解していましたすいません
そんなEN400/バルカンなんですが、これが出た当時というのはアップハンにしたネイキッドが主体だったアメリカンブームが落ち着いた頃でした。
そんな時代に出たもんだからEN400はあまり見向きされなかったんだけど、1990年代に入ると再びアメリカンが人気に。
しかし今度の人気はVツインエンジンを積んだローロングボディの本格派アメリカンだった。
そのためカワサキも新設計のVツインを積んだバルカン400(VN400A/B)を開発し1995年から発売。
初代バルカンことEN400はお役御免っていう少しかわいそうなモデルでした。
主要諸元
全長/幅/高 | 2195/835/1225mm |
シート高 | 745mm |
車軸距離 | 1490mm |
車体重量 | 184kg(乾) |
燃料消費率 | -km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 11.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 398cc |
最高出力 | 45ps/9500rpm |
最高トルク | 3.4kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前100/90-19(54S) 後140/90-15(70S) |
バッテリー | YB12A-A |
プラグ | DR8ES または X27ESR-U |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量3.4L 交換時2.8L フィルター交換時3.0L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 508,000円(税別) |
バルカン400(EN400B)にのってましたよ。
って言っても、殆どの人が(?)というリアクション。
知っていても「バルカンってアレだろ?400にしてはでかいVツインのヤツ」との返答です(泣)。
元々のエンジンが気合いを入れて作ってあるので、アメリカンなのに速いという訳の分からないモデル。
ゆったりしたポジションで、メンテナンスフリーなベルトドライブ。当時はまず見かけなかったバイクで、買う時にはバイク屋からも「スティードじゃ無くて?」と言われた記憶が。
カワサキフリークなのでアメリカンといったら当時はコレしかなかったのです。
カタログの人が着ていたあのGジャン(Gベスト)が欲しかった。