「BRED FROM THE SAME DNA」
ブレンボキャリパーが眩しい六代目GSX-R1000のL2~L6型。
パッと見ではブレーキキャリパーとマフラーくらいしか変わってない様に見えますが、こう見えて大幅に変わってます。
まずピストンを11%もの軽量化に成功した新設計ピストンを採用すると共に圧縮比を0.1アップ。
合わせてカムも見直されています・・・が、馬力は変わらず185馬力。それもそのハズこれの狙いは低速トルクの向上だから・・・どんだけブレないんだって話。
ちなみに一本出しに戻ったマフラー理由はコストと重量の削減なんですが、一番は2008年までMotoGPのエンジニアをやっていた荒瀬さんたっての希望。
GSX-R1100の頃(91年以降モデル)から二本出しが嫌いだった思いがあり、同じ轍は踏まないと執念で実現させた一本出しマフラーだったりします。
エンジンを新設計しようがフレームを新設計しようがマフラーを新設計しようが
「センターアップマフラーなんて流行りもの流されたりしない」
という言葉を貫き通した事にプライドというか信念を感じますね。
あとブレンボに隠れがちなんですがディスクローターも世界初となる放熱と軽量化に優れるSUNSTARの耐熱ステンレス鋼の物でサプライヤーの熱意も変わらず。
そして2015年のL5モデルからはABSモデルを併売する形で追加。
これは欧州でのABS義務化への対処で、現在では日本も義務化されていますね。
ところで1985年から続く元祖スーパースポーツGSX-Rシリーズは2013年に世界累計販売台数100万台を達成しました。
これはGSX-Rが一般ライダーは勿論、プライベーター達にも認められ重宝された歴史があったから成し得た偉業。
プライベーターの話はR750の方で話したのでもう書きませんが、後釜を引き受けたGSX-R1000も初代からずっとプライベーター達に重宝されています。
ちなみに100万台達成を記念して初代の発売年にちなんで1985台限定で限定カラーがGSX-R1000/R750/R600とそれぞれ発売されたんですが、GSX-R1000の記念車がこれ。
赤鼻といっていいのか分からない凄い配色で世間を少し騒がせました。
アメリカとか海外の方で人気があるからそっち好みにしたんだろうか。
主要諸元
全長/幅/高 | 2045/705/1130mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1405mm |
車体重量 | 203kg(装) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 17.5L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 185ps/11000rpm |
最高トルク | 11.9kg-m/10000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
バッテリー | YT12A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR9EIA-9 または IU27D |
推奨オイル | SAE 10W-40 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.6L 交換時2.8L フィルター交換時3.3L |
スプロケ | 前17|後42 |
チェーン | サイズ530|リンク114 |
車体価格 | 1,510,000円(税別) ※モトマップ価格 |