「日常を抜け出し気ままに。どこまでも。」
海外向けミドルクルーザーとなるXVS950A/26P型。
北米ではV-STAR950という名前で日本にも同名のカナダ仕様/5S7型が2010年と2015~16年に入ってきています。
ちなみにミッドナイトスターというのはサブ(ファミリー)ネームで、元々80年代にヤマハがやってた黒金でお馴染みミッドナイトスペシャルが由来。
だから繋ごうと思えばXV750SPECIALやVIRAGO1100まで遡れるんですが主題がBOLTで話が散らかってしまうので割愛させてもらいますスイマセン。
このXVS950Aは兄貴分であるXVS1300Aの挟み角60度水冷Vツインエンジンをベースにボアを縮小したものなんですが、それに加えて振動を打ち消すバランサーを抜いているので鼓動感もアップしています。
ボアも冷却方式もバランサーの有無も違うってもはや別エンジンですね。ちなみにローラーロッカーアーム式SOHCなので燃費も20km/Lを切らない優秀さ。
フレームの方はキャリーオーバーする形で
・リジット風リンク式モノサス
・ステップボード付きフォアコン
・ロー&ロングの流線ボディ
・タンクオンメーター
などなどクルーザーのツボを抑えたスタイルなんですが・・・その一方で特徴的なのがフロント周り。
髭みたいなウィンカーステーや集合管も強烈ですが注目して欲しいのは中空キャスト70%偏平というクラスとしては比較的珍しいフロントホイール。
大きくも小さくもない軽量&高剛性なフロントなんですが、これはハンドリングを素直なものにするのが狙い。
そのためかXVS950Aは
「とにかく乗りやすい」
という声しか聞こえてこない本当に優秀なミドルクルーザーだったりします。
ちなみにその素直さと低燃費性からアメリカでは各種装備を兼ね備えたツアラー仕様もありました。
今にして思えば長距離も熟せるツーリングBOLT、さしずめBOLT-Tスペックみたいなモデルですね。
ただ残念な事に逆輸入車扱いで宣伝の機会に恵まれなかったのも影響したのか2017年モデルをもって生産終了となりました。
主要諸元
全長/幅/高 | 2435/1000/1080mm |
シート高 | 675mm |
車軸距離 | 1685mm |
車体重量 | 278kg(装) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 17.0L |
エンジン | 空冷4サイクルSOHC2気筒 |
総排気量 | 942cc |
最高出力 | 53.5ps/6000rpm |
最高トルク | 7.8kg-m/3000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前130/70-18(63H) 後170/70B16(75H) |
バッテリー | YTZ14S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CPR7EA-9 |
推奨オイル | ヤマルーブ または SAE 10W-30から20W-50 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.3L 交換時3.7L フィルター交換時4.0L |
スプロケ | 前30|後70 |
Vベルト品番 | 5S7-46241-00 |
車体価格 | 960,000円(税別) ※プレスト価格 |