「Try the Maximum」
四代目になったTMAXの59C型。このモデルからは正確に言うとTMAX530という名前になりました。
ちなみにグッドデザイン賞に続いてこのモデルでは権威あるドイツのレッドドット・デザインアワードで見事
『プロダクトデザイン2012』
を受賞しました。確かに格好良いですもんね。
話を戻して最初に変更点を上げると
・ボアを2mm拡大し530ccに
・合わせて吸気バルブも1mm拡大
・アルミ鍛造ピストン
・バランサーにアルミスリーブ追加
・メインフレームの見直し
・新設計アルミスイングアーム
・チェーンドライブからベルトドライブに
・282mmの大径リアブレーキ
・プロジェクターヘッドライト
・LEDテールライト
・アルミサイドスタンド
・ABSモデルの追加
などとなっています。
このモデルで特筆すべき点はエンジンを530ccまで上げ加速性能を向上させた事もそうなんですが、TMAXの特徴の一つであった2段掛けチェーン駆動がベルト駆動になった事。
これは騒音規制への対応とバネ下のさらなる軽量化(-3.5kg)、そして遊びが少ないことによるリニアな反応が狙い。
そんなTMAX530なんですが先行発売していた欧州でどうだったかと言えば2012年には販売台数一位(約16000台)を記録したようです。販売台数一位というのは125cc等の原付も含めた数。
もう凄いとしか言いようがないですね。10年4代で人気が全く落ちない。
書き忘れましたがこのTMAXは逆輸入モデルより国内仕様のほうがカタログスペックが上という珍しいバイクだったりします。
これは2013年から国内の騒音規制が欧州に順従する形となった事と、元々TMAXの開発コンセプトにエンジンの存在を消すという目的があった事。
そしてベルトドライブになった事などが挙げられ国内用マッピングに合わせた際に変わった物かと。
あとイタリアの一番有名な自転車レース『ジロ・デ・イタリア』では伴走車として活躍したりしました。
ピンクも意外と合いますね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2200/775/1425~1475mm |
シート高 | 800mm |
車軸距離 | 1580mm |
車体重量 | 217kg(装) [221kg(装)] |
燃料消費率 | 27.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 15.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 530cc |
最高出力 | 48ps/6750rpm |
最高トルク | 5.4kg-m/5250rpm |
変速機 | Vベルト |
タイヤサイズ | 前120/70-15(56H) 後160/60-15(67H) |
バッテリー | YTZ12S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR7E |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.5L 交換時2.7L フィルター交換時2.9L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 920,000円(税別) [970,00円(税別)] ※[]内はABSモデル |