「上質を、堪能しよう。」
熱も冷めぬ内にマイナーとはいえモデルチェンジされ五代目となったTMAX/2PW型。調べてみたら先代が日本では2013年の6月発売、そしてこの後期モデルの2PWは2015年1月でなんと2年も経ってない。
変更点を上げると
・LEDヘッドライト
・倒立フォーク
・ラジアルマウントキャリパー
・インテリジェントキー(スマートキー)
などなど。
ドレスアップの意味合いが強い変更となったわけですが、やはり目につくのは倒立フォーク。しかもYZF-R1の初期モデルと同径の太いタイプでラジアルマウントキャリパーまで装備。
「コミューターなんだから正立の方が切れ角とか稼げるし良いのでは」
と思うんですが、これは主戦場である欧州のTMAXユーザーに対し
「変更するならどこを変更して欲しいか」
というアンケートを取ったところ
「倒立フォーク、LEDヘッドライト、インテリジェントキー」
という結果が出たことから搭載されることになったという話。やはりコミューターとして人気なのでそこら辺の声には敏感なんですね。
それに初代で説明した通り気持ちはYZF-R5でもあるのでまあ倒立フォークも不思議なことでもないのか。
ただTMAX界隈に一番衝撃を与えたのは倒立フロントフォークでもラジアルマウントキャリパーでもない・・・LEDヘッドライトです。
「そんなことが衝撃なのか」
と思うかも知れませんがLEDになってTMAXは大きく変わった事があるんです・・・それは
『両眼点灯』
になったことです。
TMAXはこれまで歴代全部片眼点灯でした。
片眼点灯の理由についてネットでは
「両眼点灯だと眼の間隔が狭いため、距離が遠いと勘違いされて事故が起こるから」
などが言われてますが、少なくともTMAXは難解な理由じゃない・・・その理由とはズバリ
「欧州では片眼点灯が流行ってるから(ヤマハ談)」
至極単純ですね。
これは欧州で大人気の耐久レース影響。向こうでは片眼点灯がスポーツの証みたいなイメージがあるから、ただのビッグスクーターではなくビッグスクーターの皮を被ったスポーツバイクみたいなTMAXも採用されていたという話。
しかし一方で日本ではあまり耐久レース文化が根付いていない事もあってか
「球切れみたいで見窄らしい」
という意見が多く自分で両眼点灯に改造したり。まあこれはTMAX530に限った話ではないですが。
それが今回LED化に伴い高級感を出すためか欧州での流行りが終わったのか定かではありませんが、両眼点灯に生まれ変わったわけですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2200/775/1420mm |
シート高 | 800mm |
車軸距離 | 1580mm |
車体重量 | 222kg(装) [218kg(装)] |
燃料消費率 | 21.7km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 15.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 530cc |
最高出力 | 48ps/6750rpm |
最高トルク | 5.4kg-m/5250rpm |
変速機 | Vベルト |
タイヤサイズ | 前120/70-15(56H) 後160/60-15(67H) |
バッテリー | YTZ12S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR7E |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.6L 交換時2.7L フィルター交換時2.9L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 980,000円(税別) |