上限750cc規制が撤廃された事により発売された最初で最後の国内正規モデルであり実質的な最終モデルにあたる六型のSR型。
デザインやカラーリングは初代のSZ基調で希少度を除けば一番人気のモデルかと思われます。
何故一番人気かというと国内仕様という事で馬力は若干ダウンしているものの、ANDF(アンチノーズダイブフォーク)の廃止や別体タンク付きリアサスペンションなど足回りの強化が入ったから。
アンチノーズダイブフォークというのは80年代に流行ったフロントフォークの事です。
その名の通りブレーキングによるノーズダイブ(フロントの沈み込み)を抑える機能の付いたフロントフォークの事なのですが、これが働く時はハードブレーキング時のみ。
ブレーキ圧を利用しフォークオイルの通り道を狭くし沈みにくくする(減衰力を強める)機能なわけですが、人によっては突っ張った感があるとか違和感があるとか大好評というわけではなかった・・・ただカタナのは結構優秀だったという声もあります。
80年代の後半になるとフロントフォークの進化によりアンチノーズダイブ機能は消えていったんですが、ご存知のようにKATANAはモデルチェンジと無縁だったからいつまでもアンチノーズダイブが付いていた。
それが遂にこのSR型で改められた。
他にもオイルクーラーの標準装備、重いことで有名だったクラッチ負担を和らげるパワーアシストクラッチなど、基本的は変えず弱点だった部分だけ近代化させるというメーカー公認チューニングのようなモデルだったから人気が高いというわけです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2250/740/1195mm |
シート高 | 775mm |
車軸距離 | 1515mm |
車体重量 | 232kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 20.0L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1075cc |
最高出力 | 95ps/8500rpm |
最高トルク | 8.6kg-m/4000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前3.50-19(57V) 後4.50-17(67V) |
バッテリー | YB14L-A2 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DR8EA |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.2L 交換時3.2L フィルター交換時3.6L |
スプロケ | 前15|後42 |
チェーン | サイズ630|リンク96 |
車体価格 | 890,000円(税別) |