GSX1100S KATANA(SR)-since 1994-

1994年式GSX1100S

上限750cc規制が撤廃された事により発売された最初で最後の国内正規モデルであり実質的な最終モデルにあたる六型のSR型。

デザインやカラーリングは初代のSZ基調で希少度を除けば一番人気のモデルかと思われます。

何故一番人気かというと国内仕様という事で馬力は若干ダウンしているものの、ANDF(アンチノーズダイブフォーク)の廃止や別体タンク付きリアサスペンションなど足回りの強化が入ったから。

アンチノーズダイブフォークというのは80年代に流行ったフロントフォークの事です。

アンチノーズダイブフロントフォーク

その名の通りブレーキングによるノーズダイブ(フロントの沈み込み)を抑える機能の付いたフロントフォークの事なのですが、これが働く時はハードブレーキング時のみ。

ブレーキ圧を利用しフォークオイルの通り道を狭くし沈みにくくする(減衰力を強める)機能なわけですが、人によっては突っ張った感があるとか違和感があるとか大好評というわけではなかった・・・ただカタナのは結構優秀だったという声もあります。

80年代の後半になるとフロントフォークの進化によりアンチノーズダイブ機能は消えていったんですが、ご存知のようにKATANAはモデルチェンジと無縁だったからいつまでもアンチノーズダイブが付いていた。

それが遂にこのSR型で改められた。

1994年式カタナカタログ

他にもオイルクーラーの標準装備、重いことで有名だったクラッチ負担を和らげるパワーアシストクラッチなど、基本的は変えず弱点だった部分だけ近代化させるというメーカー公認チューニングのようなモデルだったから人気が高いというわけです。

主要諸元
全長/幅/高 2250/740/1195mm
シート高 775mm
車軸距離 1515mm
車体重量 232kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 20.0L
エンジン 空冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1075cc
最高出力 95ps/8500rpm
最高トルク 8.6kg-m/4000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.50-19(57V)
後4.50-17(67V)
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.2L
交換時3.2L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後42
チェーン サイズ630|リンク96
車体価格 890,000円(税別)
系譜図
GSX1100E 1979年
GSX1100E
GSX1100SX 1981年
GSX1100S
KATANA Prototype
(SX)
GSX1100SZ

1982年
GSX1100S
KATANA
(SZ)

GSX1100SD

1983年
GSX1100S
KATANA
(SD/SE)

GSX1100SAE

1987年
GSX1100S
KATANA
(SAE/SBE)

GSX1100SL_SM 1990年
GSX1100S
KATANA/Anniversary
(SM/SL/SSL)
GSX1100SR

1994年
GSX1100S
KATANA
(SR)

GSX1100SY

2000年
GSX1100S
KATANA
FINAL EDITINON
(SY)

katana

2019年
GSX1000S
KATANA
(GT79B)

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