MAJESTY250/C/ABS(5SJ) -since 2002-

DT-1

マイナーチェンジと共にABSモデルとカスタムモデルのCが追加された5SJ型。
ご存知の通りこのモデルで1988年のCBR250R(MC17)以来となる年間販売台数二万台越えの大ヒットとなる。更にはマジェスティの対抗馬として登場したフォルツァまでもが二万台突破。

厳密に言うとこの中でもショートスクリーンやメッキバーハンドル等、ビッグスクーター定番のカスタムを施したC型が若者の間で沸々と沸き立っていたカスタムブームを一気に加熱させた。

どれだけこのブームが凄かったかというと、ピークの2005年には販売車種の実に50%をビッグスクーターが占めた。

YP250C

そもそも何故若者を中心としたビッグスクーターブームが起きたのか?
ちなみにビッグスクーターブームが起こる前はトラッカーブームで、発端は木村拓哉さん主演のドラマが事の発端。
じゃあビッグスクーターは何が発端かというと・・・諸説ある。

その一
楽チンで維持費も安い、言わば軽自動車の下位互換

その二
流行に敏感だったトリッカー乗りがビッグスクーターに乗り換えた(ビッグスクーターが売れだすとトリッカーが失速した)

その三
所ジョージさんの「世田谷ベース」という番組で当時マイナーだったビグスク(TMAX)のカスタムが企画&放送された事から

個人的には多分これら複合的要因が重なって最後は「みんな乗ってるから」になったと思うのですが、面白いのは欧州と日本のブームの違い。

というのも実は日本だけでなく欧州でも同年代にビッグスクーターブームは起きました。
ただ上記のようにアメリカンに近いカスタムが日本で流行ったのとは対照的に、欧州では初代マジェスティが国内でプチ成功を収めた40代前後の層への「快適・快速」によるもの。

MAXIスクーター

日本がショートスクリーンやメッキパーツやロンスイ等のカスタム系なのに対し、防風性の高いロングスクリーンやハンドルカバー&ヒーターやキャリアボックスなど完全な実用主義。(まあ向こうでも日本風なカスタムをする流行も少しあったみたいだけど)

文化の違いか環境の違いかは分かりませんが同じバイクでこうも対極的なのは考え深い物がありますね。

主要諸元
全長/幅/高 2140/770/1350mm
シート高 700mm
車軸距離 1535mm
車体重量 166kg(装)
[178kg(装)]
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 21ps/6500rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-12(64L)
後130/70-12(62L)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.4L
交換時1.2L
スプロケ
Vベルト 5CG-17641-00
車体価格 559,000円(税別)
[599,000円(税別)]
※[]内はABSモデル
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

「MAJESTY250/C/ABS(5SJ) -since 2002-」への1件のフィードバック

  1. 所ジョージさんがTMAXの前に初代マジェスティをカスタムしたのがブームの始まりだと思います。
    リヤサスをリジットにして車高を落とす。
    スクリーンカットで全高を下げる。
    上側を黒、下側を黄色に塗装して、さらに低重心感を出す。
    コンセプトは地上を走るジェットスキーだったと思います。

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