SR400(RH01J) -since 2001-

RH01J

「シンプルであること」

五代目SR400ことRH01J型。このRH01Jというのは車検証やフレームに刻印されている車体型式で、これまで言っていた2H6や1JRといったモデルコードではありません。

というのも何故かこのモデルではモデルコードが変わらず先代同様3HTのままだから。(正確には3HTC~3HTS型)

主な変更点としてはキャブレターのセッティングの変更とエアインジェクションによる排ガス規制対応、更にドラムだったブレーキは再びディスクになりました。

初代とは反対の右側に付いてるのが特徴です。

RH01Jカタログ写真

2003年にはイモビアラーム、スロットルポジションセンサー、マフラー構造の変更などのマイナーチェンジが入っています。

少し残念な事にSR400は続いたものの、SR500は21世紀を迎えること無くカタログ落ちとなりました。

SR500最終モデル

ここでちょっとSR500の話をすると、排気量から見ても分かる通り日本の免許制度が変わった後は主に輸出向けとして展開していました。

最初は北米に向けて出していたんですが・・・

「なんだこのバイクは」

と全く理解されず数年でカタログ落ち。

しかしその一方で欧州では保険料の兼ね合いもあり

「気軽に楽しめるファンバイクだ」

として好評でした。

SR500ドイツ

中でもドイツで非常に人気を呼び、なんと意外な事に一時期は日本より売れていました。

ただその欧州向けも1999年モデルを最後に生産終了。

後にSR400が輸出されるようになるんですが、向こうの人からしたら

「なんで400なんだ」

と思っているでしょうね。

あともう一つ話しておかないといけない事があります・・・

SRミヤビ

SRは排ガス規制強化によりこのモデルで一度生産終了を迎える事になるのですが、実はこのRH01J型が誕生する少し前の1995年に一度生産終了しているんです。

理由はエンジンの金型が老朽化して使えなくなってしまったから。

SRのエンジン

もう四半世紀以上に渡って造り続けた故の問題。

金型というのは用意するのにはお金が、所有するのには税金が掛かる物。ロングセラー車の生産終了や部品欠品が相次ぐのはこれが理由です。

でもヤマハはわざわざ新たに金型を用意した・・・それもダメになった四半世紀前の金型と同じものを。

SR400三十周年

これはもう製造ではなくクラフトの域ですよね。

主要諸元
全長/幅/高 2085/750/1105mm
シート高 790mm
車軸距離 1410mm
車体重量 168kg(装)
燃料消費率 48.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 399cc
最高出力 27ps/7000rpm
最高トルク 3.0kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前90/100-18(54S)
後110/90-18(61S)
バッテリー GT4B-5
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BPR6ES
または
W20EPR
推奨オイル ヤマハ純正オイル
エフェロSJ/SG/SF
10W-40から20W-40まで
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.4L
交換時2.0L
フィルター交換時2.1L
スプロケ 前19|後56
チェーン サイズ428|リンク130
車体価格 450,000円(税別)
系譜図
XT500 1976年
XT500
(1E6)
2H6 1978年
SR400(2H6)
SR500
(2J3)
3X6 1979年
SR400/SP
(3X7/3X6)
SR500SP
(3X4)
34F 1983年
SR400/SP
(34F/34E)
SR500/SP
(34A/33Y)
1JR 1985年
SR400
(1JR/3HT)
SR500
(1JN/3GW)
RH01 2001年
SR400
(RH01J)
RH03 2010年
SR400
(RH03J)
RH16J 2018年
SR400
(RH16J)

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