ビューエルの創業者であり、技術責任者であり、レーサーでもあったペンシルバニア州生まれのエリックビューエル。
この人がどんな人かといえば
「三度の飯よりもバイクが好きな人」
という感じ。
10代の頃に親から原付を買い与えられた事がキッカケで、バイクを弄り倒す日々とモトクロスレースの日々に明け暮れるように。
頭の方も秀才で地元の名門ピッツバーグ大学に入学。更にはTZ750でプライベートながらレーサーとしても活躍というバイクに関しては才色兼備な人。
「ケニー・ロバーツの前を走ったことがある※本人談」
が武勇伝との事。
大学で工学士を取得した後、29歳の時にハーレーダビッドソン社へエンジニア(フレーム担当)として入社。その後もハーレーでの仕事とは別にプライベートで開発を続ける日々。
そんなある日、目に止まったのがBartonというイギリスのエンジンメーカーが作っていた水冷2stスクエア四気筒エンジン。
このエンジンに目をつけ、一から開発したクロモリ鋼管のトラスフレームに搭載したレーサーRW750を入社から僅か4年後の1983年に完成させます。
ついでにスポーツバイクを作らせてくれないという理由からハーレーを退社。
しかし残念ながらエンジンが駄目すぎて結果は残せませんでした。
ただこの一件以降
「もっと自由にバイクを作りたい。」
と考えたエリックはビューエルモーターカンパニーという会社をウィスコンシン州に立ち上げます。
立ち上げといっても大それた物ではなく最初は本当に小さな小さな会社。
一番左が事務所でその奥の掘っ立て小屋が工場。右の建物はエリックの自宅。
従業員も僅か3人からのスタートでした。