S2モデルの後継に当たるS3/T Thunderbolt。
基本的な構造はS2から踏襲されたフラッグシップ的な立ち位置でS1との部品共有が進んでいるモデル。S2にあったようにS3にもハイスピードツーリングモデルであるS3Tもラインナップ。
国内には殆ど入ってきていない様ですが、本土の方はかなり長く発売されたロングセラーモデルだったりします。
1998年からは先に紹介した101馬力のサンダーストームエンジンを搭載したモデルになりました。
少し話をそらすと、ビューエルといえば
「振動が凄い」
というのを聞いたことがあると思います。
これはとどのつまりハーレーのエンジンを積んでいるからですが、このエンジンを積むにあたって使われているのがエリックが開発したエンジンラバーマウント。
後にハーレーなどにも採用される振動吸収材で頭(ヘッド)とお尻(ステップ裏)でマウントされています・・・が、まあ当然コレだけで振動を抑えれるわけもなく。
各部にクラックが入ったり、ミラーが飛んでいったり、サイドスタンド立てても動いていったり等など。
代を追う毎にマウントの創意工夫が施され大人しくなっていくのですが、逆に言うと初期であるこのSシリーズは一線を画する振動があります。定期的にマウントを交換しないとフレームにクラックが入るレベル。
ただそれがビューエルの魅力の一つなんですけどね。乗ったら最後です。
エンジン:空冷4サイクルOHV二気筒
排気量:1203cc
最高出力:
91ps/5800rpm
最大トルク:
12.0kg-m/5200rpm
車両重量:211kg(乾)