「PURE POWER,PURE PERFORMANCE」
先に紹介した欧州のキングオブCBことCBF1000のRバージョンになるCB1000R/SC60型。
Fよりピークパワーを重視した125馬力を発生させる正にFとRRの中間のようなエンジンを、CB600F HORNETのアルミバックボーンフレームに突っ込んだモデル。
だから外見も中身もまんま欧州ホーネットなんだけど、何故かHORNETという名前は付きません。
あくまでもキングオブCBのRモデルという事なんでしょうね。
そんなCB1000Rで面白いのがコレ。
嫌らしいほど見せつけてるプロアームと手裏剣ホイール・・・じゃないですよ。
いやまあ確かにこれがSC60の最大の特徴なんだけど、それより注目してほしいのはリアサスペンションです。
と言っても見えないので説明すると、このCB1000Rは俗に言うストリートファイター系ながらスイングアームとフレームを直接繋ぐリンクレスのダイレクトマウントになっている。
これがリンクなんですが、これの狙いはテコの原理を応用したもので簡単に言うと奥で踏ん張るストロークにする狙いがあります。
オフロードから生まれた画期的な構造でスポーツバイクでは必須とも言える装備。だからCBF1000にも付いています。
しかしそれがCBF1000よりスポーツ寄りなCB1000Rではオミットされている。
何故か・・・それはCB1000Rの主戦場がストリートだからです。
確かにリンク式にすると奥で踏ん張るサスにはなるけど、代わりに下の方ではあまりストロークせず、スイングアームの動きに対しズレが生じダイレクト感が損なわれてしまう。
これを嫌って”敢えて”ダイレクトマウントにしてあるんです。
これはバネ下重量の軽減というメリットもあります。
これのおかげでCB1000R/SC60型はストリートを楽しめるハンドリングを持つバイクとして非常に高く評価されました。
主要諸元
全長/幅/高 | 2105/805/1095mm |
シート高 | 828mm |
車軸距離 | 1445mm |
車体重量 | 217kg(乾) |
燃料消費率 | 18.3km/L ※定地走行燃費 |
燃料容量 | 17L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 125ps/10000rpm |
最高トルク | 10.1kg-m/7750rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/50ZR17(73W) |
バッテリー | YTZ10S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
IMR9E-9HES または VUH27ES |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.6L 交換時2.7L フィルター交換時3.0L |
スプロケ | 前16|後44 |
チェーン | サイズ530|リンク116 |
車体価格 | 1,519,000円(税別) |