FUSION/X(MF02) -since 1986-

ホンダ フュージョン

「快走の移動体験」

個人的にはフォルツァと共にホンダを代表するビッグスクーターじゃないかと思えるフュージョン。

ホイールベース1625mm(フォルツァは1545mm)という超ローロングなビッグスクーター。

FUSIONのカタログ写真

さらにシート高も665mmと非常に低くまさに走るソファー・・・走るソファーといえば

マグザム

そう2000年代に起こったビッグスクーターブームにおいて晩年に人気となったヤマハのマグザムとほぼ同じコンセプト。(いやマグザムが同じコンセプトか・・・シート高まで一緒だし)

がしかし悲しかな、フュージョンが出た頃はまだビッグスクーターの人気もそれほどなく更にヘンテコリンな形のフュージョンはダサすぎるとサッパリで1990年モデルを最後に生産終了。わずか四年余りという短いモデルライフでした。

信じられないかも知れませんが当時のホンダの最上位スクーターはこのフュージョンだったんですよ。

CH250

ところが、ところがです。

2000年代にビッグスクーターブームが始まると

「ホンダのフュージョンってよく見るとオシャレじゃない?」

という感じで再評価されて人気が出た。しかしもう生産終了してたモデルなので限られた数しかなく中古相場が暴騰。

それを見たホンダが急ピッチで生産体制を整え再び2003年に細部の変更こそあれど基本的にそのままで再販開始。

排気ガス規制強化が行われるまでの2006年まで販売される事となったわけです。

フュージョン

凄いですね。10年以上前にダサすぎて不人気だったバイクが再評価されて形ほぼそのままで再販ってなかなか無い事ですよ。ビッグスクーターブームがいかに凄かったかの証拠ですね。

これこそ時代が追いついていなかったデザインというやつでしょうか。

主要諸元
全長/幅/高 2265/745/1355mm
シート高 665mm
車軸距離 1625mm
車体重量 168kg(装)
{169kg(装)}
燃料消費率 45.5km/L
{40.0km/L}
※定地走行テスト値
燃料容量 12L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 244cc
最高出力 20ps/7500rpm
最高トルク 2.2kg-m/5500rpm
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前4.00-12-4PR
後120/90-10(65J)
[前110/100-12(67J)
後120/90-10(65J)]
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DP6EA-9
推奨オイル Honda純正ウルトラE1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.0L
交換時0.8L
[全容量0.9L
交換時0.8L]
スプロケ
Vベルト 23100-KM1-003
車体価格 499,000円(税別)
[495,000円(税別)]
{499,000円(税別)}
※[]内は90以降
※{}内は03以降の復刻モデル
系譜図
スペイシー250フリーウェイ1984年
SPACY250FREEWAY
(MF01/03)
フュージョン1986年
Fusion
(MF02)
フォーサイト1997年
FORESIGHT
(MF04)
初代2000年
FORZA/S
(MF06)
二代目2004年
FORZA/Z
(MF08)
三代目2007年
FORZA X/Z
(MF10)
フェイズ2009年
FAZE/S
(MF11)
タイ2013年
FORZA Si
(MF12)
MF132018年
FORZA
(MF13)

「FUSION/X(MF02) -since 1986-」への3件のフィードバック

  1. 1986年当時はかなり異質なデザインに感じたもんですが、見慣れて来ると「まあこんなもんかな」ってなるから不思議。
    たしかウナギイヌって呼ばれてた様な記憶が・・・。
    専用のジェットヘルメットだけど、リアのトランクにメットイン出来たよね?

  2. このフュージョンといい、四輪のクロスロードやエレメント・エリシオンといい、どうしてこの時期のホンダは時代をハズした製品を乱発してたのか…ノッペリしてクソダサい現行のステップワゴンも後年に人気が出てきたり?
    まあ何はともあれ、ホンダのそういうアホンダなところが大好きです。

  3. とある有名DJがリヤトランクにレコードを積んで夜の街を走っていたのが再ブームのきっかけですね。

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