「ニュースタイリッシュスポーツ」
オジサマ臭が抜けずにマジェスティに対して苦戦していたホンダが出した対マジェスティ車の第二弾でもあり、今となってはマジェスティを超える人気となったフォルツァの初代モデル。
中身は基本的にフォーサイトのままなんだけど、ホイールを13インチ化し駆動をハイパーベルコンシステム化と少し変更が入っている。
と言ってもまあ何よりも見た目でしょうね。エアロデザインのシャープなフォルムでマジェスティと二分するほどの人気となりました。
これはホンダがフォーサイトのあまりの人気の無さをリサーチを行った結果
「ビッグスクーターは何よりデザイン重視」
という声が一番多かったそうなんです。実用性が第一のはずのビッグスクーターでデザインが第一に求められていたなんて少しおかしな話ではありますが。
さて、そんなこんなでスタイリッシュなエアロデザインとして生まれたフォルツァですが、実はホンダのある有名な四輪車のデザインをベースに考えられています。なんだか分かりますか?
正解はコレ。
今でも人気で中古価格が高騰しているS2000です。
言われてみれば確かにそうですよね。ヘッドライトもそうですし、テールライトなんかまんまS2000です。
ブームも相まって坊さんやオッサンバイクと言われてたビッグスクーターでしたが、若者や30代への需要が高まっていきました。ホンダもフォルツァでちゃんとその波に乗れたわけですね。まあホンダの後出しジャンケンは大抵強力ですしね。
でもマジェスティより値段が高かったというのもあるかもしれませんが、フォルツァはそれでも他のビッグスクーターよりは年齢層が若干上のようなイメージがあります。
やはりスタイリッシュな中にも落ち着きがあるビッグスクーターを求める人に人気だったんでしょうか。
言い忘れましたが無印に加え、アイドリングストップ機能とABSの付いたSモデル、それにトップボックスをつけたTとSTモデル。ショートスクリーンやメッキハンドルをつけたXモデルがありました。
あと海外ではJAZZという名前で販売。今ではFITの海外モデルとして使われてますね。
翌年にはアイドリングストップとABSを搭載したSが、更に2001年にはボックスを標準装備したT/STが発売。
2002年にはトランクボックスを5.5L拡大するマイナーチェンジなどが入りました。
主要諸元
全長/幅/高 | 2210/760/1360mm <2325/760/1360mm> |
シート高 | 720mm |
車軸距離 | 1545mm |
車体重量 | 172kg(装) [177kg(装)] {176kg(装)} <181kg(装)> |
燃料消費率 | 41.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 12L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 22ps/7000rpm |
最高トルク | 2.4kg-m/5500rpm |
変速機 | Vマチック |
タイヤサイズ | 前110/90-13(55P) 後130/70-12(56L) |
バッテリー | FTZ12S または YTZ12S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DP6EA9/DP7EA-9/DP7EA-9 または X20EPR-U9/X22EPR-U9/X24EPR-U9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラE1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.3L 交換時1.1L |
スプロケ | – |
Vベルト | 23100-KFG-003 |
車体価格 | 539,000円(税別) [589,000円(税別)] {569,000円(税別)} <619,000円(税別)> ※[]内はSモデル ※{}内はTモデル ※<>内はSTモデル |