「スポーツコミューターの進化」
初めてのフルモデルチェンジとなった三代目のTMAX/4B5型。
最初に変更点を上げると
・アルミフレーム
・モノブロックMOSキャリパー
・エンジンのリセッティング
・新設計アルミホイール
・フロントも15インチへ
・キャスター角やホイールベースの見直し
・燃料タンクを+1Lで15Lに
などとなっていますが、何より特筆すべきはフレーム。
なんとフレームがアルミのしかもダイキャスト製というスクーターにあるまじき豪華なものになりスポーツ性が更に向上。
加えてブレーキキャリパーもR1と同じ住友のMOSキャリパーを奢られ、もう本当に
「お前はスーパースポーツか」
と突っ込みたくなるような構造に。
ヤマハの資料によるとこの頃は欧州だけで20000台/年という更にありえないほどの売れっぷり。当時の欧州ビッグスクーター市場は50000台前後なので約半数をTMAXが占めてる事になる。どんだけ・・・ちなみにメインはイタリアやフランス。
向こうのヤマハ販売店は一店舗でTMAXを年間300台売ることも珍しくないんだとか。
念の為に言っておきますが向こうでも決して安い乗り物ではないです。日本と変わらない値段。
じゃあなんで売れるのかっていうとA2免許(日本でいう普通二輪)という事もあるんでしょうが、一番はスクーターに対する認識の違いでしょうね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2195/775/1445mm |
シート高 | 800mm |
車軸距離 | 1580mm |
車体重量 | 222kg(装) |
燃料消費率 | 25.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 15.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 499cc |
最高出力 | 38ps/7000rpm |
最高トルク | 4.5kg-m/5500rpm |
変速機 | Vベルト |
タイヤサイズ | 前120/70-15(56H) 後160/60-15(67H) |
バッテリー | YTZ10S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR7E |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.6L 交換時2.8L フィルター交換時2.9L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 900,000円(税別) |