「We have Spirit.」
1300としては二代目となるXJR1300の中期型。
パット見で目につく所としてはBremboからヤマハ自慢のMOS(モノブロック)キャリパーへの変更ですが、それ以上に見えない部分が大きく変わりました。
-8kgという大幅な減量が物語っているのですが、その減量も足回りつまりバネした減量が中心。
FZRベースだったホイールをYZFからのフィードバックで造られた新設計の軽量タイプにし、MOSキャリパーと合わせてディスクローターを320mmから297mmに小径化するという英断もあって足回りだけで6kg近い軽量化。
他にもステップホルダーやイグナイターなど200箇所の部品をグラム単位で見直した事で合計8kgも軽くなりました。
そしてもう一つ大事なのが軽量化と同時にアクスルやスイングアームの剛性を高めサスペンションのダンパーを強くしたこと。
これは開発責任者の松木さんいわく
「YZF-R1のヒット」
が要因なんだそう。
これがどういう事かというと、どちらかと言うと欧米向けだったYZF-R1が国内でも受け入れられ大ヒットしたから。
この事で日本国内でもスポーツ需要が高い事が分かり
「日本専売のXJRこそ応えるべきだ」
としてこれらの変更をしワインディング志向になったわけです。
エンジンはそのままにYZF-R1と同じMOSキャリパーを採用した背景にはこういう理由があったわけですね。
合わせて紹介で申し訳ないのですが、2005年/5UX8型では新設計のマフラーとメーターに加えイモビライザーが標準装備。
そしてホイールが再び改められ更に-2kgの軽量化となっています。
XJR1300としてはこれがキャブ最終モデル。
主要諸元
全長/幅/高 | 2175/780/1115mm |
シート高 | 775mm |
車軸距離 | 1500mm |
車体重量 | 222kg(乾) |
燃料消費率 | 26.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 21.0L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1250cc |
最高出力 | 100ps/8000rpm |
最高トルク | 10.0kg-m/6000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | GT14B-4 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DPR8EA-9 |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.2L 交換時3.0L フィルター交換時3.35L |
スプロケ | 前17|後38 |
チェーン | サイズ530|リンク110 |
車体価格 | 950,000円(税別) |