
「人間バイク」
国内向けとしては初の直四となるXJ650SPECIAL。先に紹介したXS1100の弟分的なモデルです。
ただこれまたXS1100とは全く系統が違うモデル。XS1100は初の直四ということで、とにかく頑丈さと静寂性が第一でした。
それで成功を収め直四のノウハウを得たので、今度はもっとコンパクトで扱いやすい直四を造ろうとなったわけです。

特にエンジンは
「とにかく軽く、とにかく小さく」
をコンセプトに設計。
背面ジェネレーターに一体クランクのウエブに直接歯切りしたドライブ・ドリブンなど随所にコンパクト化の技術が散りばめられています。
そしてそれによって得られた取り回しの良さ、ハンドリングの素晴らしさは欧州を中心に非常に高い評価を獲得。

もう既にこの頃からヤマハはハンドリングに非常に力を入れていたんですね。
ちなみに海外向けにはいわゆるネイキッド然としたXJ650Eというモデルもありました。

「なんでコッチじゃなくて日本はアメリカンなのか」
というと、70年代半ばの大型車というのはスポーツというより大型らしいドッシリ感がステータスだったんです。
このバイクを覚えている人は少ないと思いますが、1981年に出たこれは知っている人も多いでしょう。

空冷でキャブでターボっていうアナログとハイテクが入り混じったターボモデル。
ただ残念ながら認可が下りず国内で正規取扱されることはありませんでした。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2165/860/1180mm | 
| シート高 | 750mm | 
| 車軸距離 | 1445mm | 
| 車体重量 | 203kg(乾) | 
| 燃料消費率 | 38.0km/L ※定地走行テスト値 | 
| 燃料容量 | 13.0L | 
| エンジン | 空冷4サイクルDOHC四気筒 | 
| 総排気量 | 653cc | 
| 最高出力 | 64ps/9000rpm | 
| 最高トルク | 5.2kg-m/7500rpm | 
| 変速機 | 常時噛合式5速リターン | 
| タイヤサイズ | 前3.25H19-4PR 後130/90-16(67H) | 
| バッテリー | 12N12A-4A | 
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 | BP7ES または W22EP | 
| 推奨オイル | SAE 20W-40 | 
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに | 全容量3.2L | 
| スプロケ | – | 
| チェーン | – | 
| 車体価格 | 480,000円(税別) | 
 
	






