「Sophisticated Pleasure」
前期モデルと違って白バイ需要を除外した事と、SS人気が高まりつつあったことからVFRとしては最も攻撃的な出で立ちをしている記憶に新しいVFR/RC46後期モデル。
一番の特徴はCB400SFでお馴染み6,400rpmを境に2バルブと4バルブが切り替えられるVTEC(バルブ休止機能)を採用してること。
構造は同じで向こうで説明したので省きますが、これは騒音規制に対応するためというのが大きく、その為カム駆動もカムギアトレインからサイレントカムチェーンに変更。
もちろん2バルブにすることで可能になった低回転域の充填効率向上による燃費や低速トルクの向上もありますし、ただでさえ低回転と高回転ではサウンドの違うV4に同じ効果をもたらすVTECなので下と上でまったく違うサウンドを奏でる面白さ。
これならV4嫌いも満足するだろうと思われます。
しかしながら一番目を引く所はやっぱりNR/RC40以来となるセンターアップマフラー。
騒音規制が厳しくなっていく中でRC30やRC45の様に左一本出しによるプロアーム(片持ちスイングアーム)アピールは絶対無理。ならばセンターアップの二本出しという事でしょう。
右には何も付けずプロアームアピールするスタイルに拘ってるとしか言い用が無いフォルム。
しかしながらV4というだけでも取り回しが大変なエキゾーストレイアウトなのに、更にセンターアップマフラーの二本出しにしてるから知恵の輪のような形になってます。
よくこれで生産にOKが出たもんです。組み立ての人は嫌だったでしょうね。
パッと見はどう見てもスーパースポーツなんだけどVFRはあくまでもスポーツツアラー。
明るい四眼ヘッドライトにタンデマーの事を考えたシート、切れ角を考慮した正立フォークにデュアル・コンバインド・ブレーキなど、ホンダの言葉で言うならスーパーオールラウンダーなのがVFR。
簡単に言えばFコンセプトのトップエンドのような存在ですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2120/735/1195mm |
シート高 | 805mm |
車軸距離 | 1460mm |
車体重量 | 243kg(装) |
燃料消費率 | 26.5km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 22.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 781cc |
最高出力 | 80ps/9500rpm [108/10500rpm] |
最高トルク | 7.0kg-m/7500rpm [8.1kg-m/8750rpm] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | YTZ12S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
IMR8B-9H/IMR9B-9H または VNH24Z/VNH27Z [IMR9B-9H/IMR8B-9H または VNH27Z/VNH24Z] |
推奨オイル | ホンダ純正ウルトラG1 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.8L 交換時2.9L フィルター交換時3.1L |
スプロケ | 前16|後43 |
チェーン | サイズ530|リンク108 [サイズ530|リンク110] |
車体価格 | 1,050,000円(税別) ※[]内は海外仕様 |