VFRの系譜

VF750F
(RC15)
-since 1982-

RC15

「The Top Technology Machine」

先代(というか先に出ていた)VF750SABRE/MAGNAがシャフトドライブやパイプフレームなどでどちらかと言うと豪華装備のツアラー的な作りだった事から

「何故スーパースポーツではなくスポーツツアラーなんだ」

という声が上がっていた。ホンダも見越していたのか半年後に登場したこのVF750Fは業界初の角型断面パイプフレームにチェーンドライブ、更にスポーティなビキニカウルなど正にそういった声に答えるバイクとして登場。

VF750F

他にもバックトルクリミッターやクラス初軽量ブーメラン型オールアルミコムスターホイルなどNRで培ったレース技術のフィードバックが入っています。そしてキャブレーターが再度見直されコンパクトになったことで、フレームから頭が飛び出すほど傾けていたエンジンが少し戻りました。

V4スーパースポーツ

ちなみに海外向けでお馴染みのペットネーム"INTERCEPTOR"が付いたのもこのモデルが始まり。

 

まさに待ちに待ったスーパースポーツで巷で一躍話題になった・・・けど長続きはしなかった。

ホンダV4の苦難はもうこの頃から始まっていたんですね。

先代で書いた通りホンダは唯一無二のV4をホンダのフラッグシップモデルとして作り差別化を図る意図があったから、CB750Fでお馴染みのスペンサーさんを乗せ替えさせてまでレースに出場してたんだけど市場(特に日本)の反応は悪かった。

VF750R

ホンダの分析を端的に纏めると

「エキサイティングさや感性が直四に比べ弱かった」

との事。これがどういう事かというと、V4に乗ったことがある人は分かると思うけど直四が回せば回すだけエンジンノイズや排気音とスピードが比例していくのに対し、V4は燃焼間隔が等間隔じゃないから。

※V4のクランク角についてはVFR400R(NC30)の後半で書いたので割愛します。

VF750Fエンジン

速いのは圧倒的にV4なんだけど音とスピードが今ひとつ比例していない。ホンダは社運を賭けた勝負において思わぬ形で負けてしまったわけです。

もし当時のライダー達が直四フィールよりV4(倍回るVツイン)のフィーリングを取ってたら今頃ホンダSSはCBR1000RRではなくRVF1000とかになってた可能性は凄く高いでしょうね。

主要諸元

全長/幅/高 2016/770/1215mm
シート高 795mm
車軸距離 1495mm
車体重量 218kg(乾)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 22.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 748cc
最高出力 72ps/9500rpm
最高トルク 6.1kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/80-16(60H)
後130/80-18(66H)
バッテリー FB14-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DP8EA-9
推奨オイル -
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.3L
スプロケ 前17|後44
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 748,000円(税別)

系譜図

VF750S/M 1982年
VF750
セイバー/マグナ
(RC07/RC09)
VF750F 1982年
VF750F
(RC15)
VF1000R 1984年
VF1000F/R
(SC16)
VFR750F 1986年
VFR750F
(RC24)
VFR750R 1987年
VFR750R
(RC30)
RC36 1990年
VFR750F
(RC36)
RVF 1994年
RVF
(RC45)
VFR前期 1998年
VFR
(RC46前期)
VFR800 2002年
VFR
(RC46後期)
VFR1200F 2010年
VFR1200F
(SC63)
VFR1200X 2012年
VFR1200X
(SC70)
VFR800F 2014年
VFR800F/X
(RC79/RC80)