「パフォーマンスネイキッド」
バンディットとしては二代目であり・・・油冷ファイナルでもあるbandit1200のGV79A型。
主な変更点はスイングアームを45mmも伸ばしてホイールベースを1480mmまで延長し安定性を向上させた事や、シート高を770~790mmの二段階調節式にした事など。
ネイキッドの方はメーターとライトの間に気持ち程度の風防カウルが付いてるのが特徴的で、ハーフカウルのSバージョンはシェイプアップされたものになりました。
ただ残念なことにこのモデルは規制強化に伴い、このモデルはわずか二年のみの販売。
登場して一年後にはファイナルエディションが出てしまうという短命さ。
ちなみにファイナルエディションにはタンクに油冷ステッカーが付いています。
ただしちょっと覚えておいて欲しいのは、このエンジンが凄いのは油冷システムだけじゃない事。
このエンジンのルーツは1985年の初代GSX-R750にあるんですが、何が素晴らしいってその頃に生まれた油冷というシステムだけでなく造形までも守り続けた事。
こんな細かい冷却フィンを持ったエンジンは他には無い。
もともとこれは冷却性を上げようとGSX-R750でやった事。つまりレースで勝つために行ったコストよりも性能な改良。なのにレースとは無縁なネイキッドになろうが続けたんです。
ライバル社の凄い所を言い合う雑誌(失念)の企画でヤマハの人がこの造形は真似ができない(コスト上許されない)と讃えていました。
こうやって画像で見ると間隔が狭すぎてハレーションを起こしてるほど。
このエンジンを積んだ最後のモデルが二年しか売ることが出来ないにも関わらずモデルチェンジのされたこのBandit1200のGV79型。
スズキが如何に油冷に対して誇りを持っていたかが分かるモデルです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2130/790/1095mm [2130/790/1235mm] |
シート高 | 770~790mm |
車軸距離 | 1480mm |
車体重量 | 212kg(乾) [215kg(乾)] |
燃料消費率 | 26.5km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 20.0L |
エンジン | 油冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 1156cc |
最高出力 | 100ps/8500rpm |
最高トルク | 9.5kg-m/6500rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70-17(58W) 後180/55-17(73W) |
バッテリー | YT12A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
JR8B |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.6L 交換時3.3L フィルター交換時3.5L |
スプロケ | 前15|後45 |
チェーン | サイズ530|リンク116 |
車体価格 | 828,000円(税別) [858,000円(税別)] ※[]内はバンディット1200S |