GSX1100S KATANA/Anniversary(SM/SL/SSL)-since 1990-

1990年式GSX1100SL

スズキ70周年を機に復活を遂げた五型となるアニバーサリーモデルのSMと通常モデルのSL。

先代(SAE型)にシートベルトを追加しサスペンションをリセッティングしたもので、これまた名目上は海外向けなものの実質日本向け。

ところでKATANAにお詳しい方ならご存知だと思いますが、このモデルには少しややこしい問題があります。

スズキ70周年アニバーサリー

めでたく復帰したカタナなんですが、まず発売されたのは70周年限定モデルでした。

・70thアニバーサリーステッカー

・シリアルナンバー入り純銀オーナメントキーホルダー

・限定1000台(1店1台まで)

でした。

にしても純銀ってすごいですね。

スズキ70周年アニバーサリー

当然ながらアッという間に完売。

ただし買えなかった人が続出したためか、中身はアニバーサリーと同じでステッカーとオーナメントのつかない素のモデルを通常モデルとして追うように発売となりました。

アニバーサリーのタンクステッカーは純正部品として取り寄せる事が出来たので、見た目の違いがない素のモデルにアニバのステッカーを貼って疑似アニバにする行為が横行したとか何とか。

それで本題。

このモデルの何が問題になっているのかというと疑似アニバが横行した事ではなく、アニバと素モデルの型式について。

「アニバーサリーはSLだ」

という人もいれば

「アニバーサリーはSMだ」

という人も居る。

一般的にはアニバーサリーはSMと言われていますが、ここで紹介したいのがアニバーサリーモデルを噂レベルの段階で予約し手に入れた”たけさん(仮名)”という方から頂いたアニバーサリーモデルの書類。

アニバーサリーの型式

『GSX1100SL』と書かれていますね。

という事はアニバーサリーがSLで素モデルがSM・・・いやでも雑誌にもWikipediaにもアニバーサリーはSMと書かれている。

「どっちが正解なんだ」

という話なんですが、調べてみるとバイク誌のバイカーズステーション/No.345の話と個人的にも広報に問い合わせてみた結果はこうです。

・元々SL(素モデル)は販売するつもりだった

・スズキ生誕70周年記念車にKATANAが選ばれた

・同じ型式のままでは営業が混乱するので”後から”アニバはSMと付けた

・91年にSLに統合した(SLとSMは混合している)

つまりKATANA再販(SL型)は実は既に決まっており70周年モデル(SM型)は後から企画されたもの。

しかし型式がアニバと素モデルと同じでは営業が混乱するのでSMというコードを作りアニバーサリーは後からSM型としたわけです。

車体番号による区切りはやっていなかったという事なので、SLとSMが混在している可能性もあるとの事(上の書類でSLと書かれているのが正にそれ)で最終的にSLとSMは統合。

ちなみにこのSMやSLというのは国土交通省に届け出る型式ではなく関係者が区別するためのマーケットコードなので法的な義務はない。

先に出たアニバーサリーモデルのイヤーコードが何故Mで、後から出た素モデルがLと呼ばれるのか疑問(アルファベットではL→M→N)でしたがこれでスッキリですね。

ちなみに2年後の92年にはSSLとなり赤銀が復活しました。

※スズキ二輪広報様とアニバーサリーオーナーのたけさんのご協力をいただきました。ありがとうございました。

主要諸元
全長/幅/高 2260/715/1205mm
シート高 775mm
車軸距離 1520mm
車体重量 232kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 22.0L
エンジン 空冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1075cc
最高出力 111ps/8500rpm
最高トルク 9.8kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.50-19(57V)
後4.50-17(67V)
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.2L
交換時3.2L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後42
チェーン サイズ630|リンク96
車体価格 1,190,0000円(税別)
※価格はアニバーサリーモデル
系譜図
GSX1100E 1979年
GSX1100E
GSX1100SX 1981年
GSX1100S
KATANA Prototype
(SX)
GSX1100SZ

1982年
GSX1100S
KATANA
(SZ)

GSX1100SD

1983年
GSX1100S
KATANA
(SD/SE)

GSX1100SAE

1987年
GSX1100S
KATANA
(SAE/SBE)

GSX1100SL_SM 1990年
GSX1100S
KATANA/Anniversary
(SM/SL/SSL)
GSX1100SR

1994年
GSX1100S
KATANA
(SR)

GSX1100SY

2000年
GSX1100S
KATANA
FINAL EDITINON
(SY)

katana

2019年
GSX1000S
KATANA
(GT79B)

「GSX1100S KATANA/Anniversary(SM/SL/SSL)-since 1990-」への2件のフィードバック

  1. バイク漫画「キリン」に影響を受けて中古を買いました。でも100万円を越す大金。銀行でローンを組んでお金を借りて、九州から埼玉まで個人売買で取りに行きました。実際乗ってみると「キリン」のようにはいかず、せいぜい140キロ程度しか出せなくて、給油以外はノンストップ14時間かけて走りました。漫画にあった「なんて乗りにくいんだ」そのままで、R750に比べたら遅くなった気がしましたが、「腰でタメを作って曲げる」だの、乗り手の意思をしっかり伝えるアクションが必要で楽しいバイクでした。

  2. 70thアニバーサリーを販売当初から乗っています。アニバKATANAに於いては三代目になりますが、当時はバイクにも色々な規制があり、皆さんご存知のように750SKATANAが日本で販売された当初はハンスムートのデザインを全く無視するかの如く、カッコ悪いアップハンドルが付いていたものです。安全性や操作性が悪いとの事でしたが、今思うと如何に馬鹿らしい規制であったと思います。
    それらだけではなく、1100は逆輸入車という形でしか国内では乗れない時代でしたので、センタースタンドや、マフラーは総重量をただただ大きくするだけで、取り回しは非常にタフでないと扱い辛いシロモノでした。
    フロント19インチのノーマル状態でフルバンクからの切り替えしは、ホントどっこいしょ!と言う感じでしたが、僕にはその感覚がとても新鮮で、当時仲間が乗っていたホンダやカワサキよりも自分に合っていると感じて以来、未だに所有しています。
    但し、現在は兵庫県にある有名チューナーにKATANAの乗り味をそのまま残した状態でチューンしてもらい、とても楽しくライディングしています。(お金はかかっていますが笑)
    僕の時代はバイクで200kmを超えた!からの250km、300kmと次々に各メーカーのフラッグシップのトップスピードが塗り替えられ、その度にエンジン性能だけではなく、シャーシ性能やブレーキ性能などの操作性発展に目を細めたものです。
    バイク乗りなら誰もが思われたと思いますが、メーターのスケールをみて、本当にこんなにスピード出るんだろうか?とワクワクしたものです。
    ましてや、200〜300kmからのフルブレーキてどないなんねん!そんな今では普通のことを話題にして仲間で語り合えた…
    こう言う感覚が味わえたのも、そう言う時代を過ごして来れたからですね。

    SM SLの謎、勉強になりました。

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