LEAD125(JF45) -since 2013-

JF45

「STYLISH SEDAN SCOOTER」

生産国が中国からベトナムになり、これまた大幅に生まれ変わったリード125(JF45)

PCX等のコミューターがベトナムに移管された事がキッカケでしょうね。

(Todayやカブ110なんかでもそうですが中国工場ってよっぽど何かあるんでしょうね。)

それにしてもリードのフルスケール125ccなんて1982年以来、実に30年ぶりですよ。

エンジンはPCXと同じホンダ渾身のグローバルエコエンジンであるeSP。

eSPengine

どんな走り方をしても40km/Lを切らないというニワカには信じがたいエンジン。

ちなみにeSPとはenhanced(強化された) Smart(高精度な) Power(動力)という意味。

ラジエーターが一体化してるのが特徴ですね。

外見も大きく変わりました。

リード125LED

ひと目でリード125だと分かるV字クロームメッキとLEDポジションランプ。(何でV字なのかは分かりませんが)

でも実はLEAD125は内装(インパネ)にも拘ってます。

リード125メーター

液晶付きメーターは勿論のこと、可能な限りインパネもメタリック塗装しプラスチッキーさを抑えてる。

でもそんな事よりリードといえばやっぱり・・・

リード125メットインスペース

ヘルメットが2つ入る程の大容量ラゲージスペースですよね。コチラも健在・・・というかコレじゃなきゃリードとは言えない。

さてさて・・・

リードの魅力を考えてみると速いわけでも最先端を行く様なデザインでも無い。最上位スクーターという地位もPCXに譲った。

挙げるとするならラゲージスペースを始めとした積載性くらいで、こう言っちゃアレだけどどちらかというと華がない。

でもそれこそがリードの魅力なんじゃないのかと思うわけです。

一人でも二人でも乗れるちょうどいいサイズで、メットインスペースが豊富で足場もフラットで広く、リアキャリアもしっかり付いてる。

スタイリッシュ セダン スクーター

オーソドックスといえばオーソドックスだけど、価格や奇抜さといった飛び道具に頼るわけでもなく王道をいってるのって今やリードくらいなんですよね。

流行に流されない大人のスクーター。

コンセプトで”セダン”と用いてるのもこういう所から来てるんじゃないかな。

主要諸元
全長/幅/高 1835/685/1125mm
[1840/680/1130mm]
シート高 760mm
車軸距離 1275mm
車体重量 113kg(装)
[114kg(装)]
燃料消費率 51.0km/L
[52.2km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 6.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 11ps/8500rpm
最高トルク 1.2kg-m/5000rpm
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前90/90R12(44J)
後100/90R10(56L)
バッテリー YTZ7S
[GTZ8V]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
または
U22EPR9
推奨オイル Honda純正ウルトラE1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ
Vベルト 23100-KZR-601
車体価格 272,000円(税別)
[287,000円(税別)]
※[]内は17年以降モデル
系譜図
JF011982年
LEAD50/80/125
(AF01~10/HF01~4/JF01)
AF201988年
LEAD/90
(AF20/HF05)
JF061998年
LEAD/100
(AF48/JF06)
JF192008年
LEAD/EX
(JF19)
JF452013年
LEAD125
(JF45)

LEAD/EX(JF19) -since 2008-

JF19

実に五年ぶりに復活したLEAD。

残念なことに50ccモデルは廃止となり110一本で名前もLEADだけになった。

FIの水冷OHCエンジンを積んでいる。

このモデルから生産国が中国に変更・・・というより正しく言うなら中国で既に作ってアジア全般に売っていたSCR110(ほぼ同一車)を日本向けに調整し発売というのが実際の所。

「なんだじゃあ別のバイクじゃん」

と思う事なかれ。 リード110メットインスペース

見てくださいこの大容量35Lのラゲージスペース。

このサイズでフルフェイスヘルメットが2つも入る。これぞリードたる証。

さてさて、そんなリード110ですがデビュー時はもの凄く叩かれました。

リード110スペシャルカラー

何故かといえば今ひとつパッとしない性能に対し車体価格が当時27万3000円と高かったからです。

当時はコストパフォーマンスならアドレスV125で22万円、質感とスペックで言えばシグナスXで32万円という状況。

もともとリードは大人の原付という立場だったのですが、ホンダの最上位原二という事から許せない人が多かったんでしょう。

と言っても通勤需要もあってコンスタントに年間10000台強も売ってたので十分ヒットと言えるんですけどね。

ただそんな状況をみたのかホンダは値下げに踏み切りました。

2010 LEAD・EX

リード110スペシャルカラー

後期モデルになるリードEX、型式は変わらずJF19。

基本はそのままにブレーキ周りの変更(2potから3potへ、それに伴いローターも変更)をした上で先代から2万円ほど値下げ。

よく前期モデル乗りから苦情が来なかったな・・・。

後継の生産地がベトナム産になった事もあってしばらくの間は併売されてました。

主要諸元
全長/幅/高 1835/665/1125mm
[1835/675/1125mm]
シート高 740mm
車軸距離 1275mm
車体重量 114kg(装)
燃料消費率 50.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.5L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.0ps/7500rpm
最高トルク 0.95kg-m/6250rpm
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前90/90R12(44J)
後100/90R10(56L)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7EH-9/CR8EH-9
または
U22EPR9/U24FER9
推奨オイル Honda純正ウルトラE1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.8L
交換時0.7L
スプロケ
Vベルト 23100-GFM-890
(23100-GFM-901)
車体価格 260,000円(税別)
[238,000円(税別)]
※[]内はEX
系譜図
JF011982年
LEAD50/80/125
(AF01~10/HF01~4/JF01)
AF201988年
LEAD/90
(AF20/HF05)
JF061998年
LEAD/100
(AF48/JF06)
JF192008年
LEAD/EX
(JF19)
JF452013年
LEAD125
(JF45)

LEAD/100(AF48/JF06) -since 1998-

JF05

2st最後のリードとなる三代目のLEAD(AF48)と10ccアップしたLEAD100(JF06)。

1998年製ながらマフラーに触媒を入れ、初めて排ガス規制をクリアしたバイクだったりする。

他にも前後連動ブレーキのコンビブレーキやイグニッション、メットイン、ハンドルロックの機能を一つのシリンダーに集約したり(後期のみ)、イモビアラームのOPを用意していたりと今でこそ比較的当たり前な装備を二周も三周も先取りしていた。

そのおかげかこの三代目も人気が出た・・・んだけど、ホンダのスクーター4st化計画と排ガス規制強化に伴って2003年で生産終了となりました。

主要諸元
全長/幅/高 1795/680/1060mm
シート高 660mm
車軸距離 1255mm
車体重量 91kg(装)
[99kg(装)]
燃料消費率 46.2km/L
[43.1km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 7.5L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[101cc]
最高出力 5.9ps/6750rpm
[9.3ps/6750rpm]
最高トルク 0.65kg-m/6750rpm
[1.0kg-m/6750rpm]
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前後3.5-10(41J)
[前後100/90-10(56J) ]
バッテリー FT4L-BS
[FTX5L-BS]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BR6HSA
[BR6HSA-9]
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパーファイン
オイル容量
スプロケ
Vベルト 23100-GCS-003
[23100-KFH-003]
車体価格 199,000円(税別)
[229,000円(税別)]
※[]内はリード100(JF06)
系譜図
JF011982年
LEAD50/80/125
(AF01~10/HF01~4/JF01)
AF201988年
LEAD/90
(AF20/HF05)
JF061998年
LEAD/100
(AF48/JF06)
JF192008年
LEAD/EX
(JF19)
JF452013年
LEAD125
(JF45)

LEAD/90(AF20/HF05) -since 1988-

HF05

「ゆとりのボディサイズ」

初めてのフルモデルチェンジを迎えLEAD(AF20)とLEAD90(HF05)の二台体制になった二代目リード。
顔とボディのバランスが取れてなかったのをホンダも気付いたのか顔をシェイプアップしボディとのバランスがとれた。

リードの特徴であり武器となる大きめのメットインスペースとインナーボックスを採用したのはこのモデルから。

使い勝手の良さから人気が出て、90の方は「リーキュー」の愛称で親しまれてました。

ホンダの最上位原付ってことで当時の値段でも22万5000円と決して安くは無かったんですが。

LEAD50

ゴツいトレーリングリンク式フロントサスペンションが特徴的ですね。

そういえば雨上がり決死隊の蛍原さんがLEAD90の大ファンというかマニアみたいで今でも壊れる度にLEAD90を買い直してるという有名な話がありますね。

芸能人なら新型の原付くらい簡単に買えそうなものですが、愛称で親しまれるくらいなので惹かれる物があるのでしょう。

余談ですが

スーパーリード

コチラは韓国で発売されたSUPER LEADというLEADのパチも・・・というわけではなく、当時技術提供していた韓国のDM社から出た外装がちょっと違うだけで中身は一緒のLEADです。

主要諸元
全長/幅/高 1755/715/1060mm
シート高 735mm
車軸距離 1235mm
車体重量 83kg(装)
[85kg(装)]
燃料消費率 58.1km/L
[54.1km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 7.2L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[89cc]
最高出力 6.4ps/6500rpm
[8.4ps/6500rpm]
最高トルク 0.73kg-m/6000rpm
[1.0kg-m/4000rpm]
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前後3.5-10-2PR
[前後100/90-10(56J) ]
バッテリー FT4L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BP6HSA
[BPR6HSA]
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパーファイン
オイル容量
スプロケ
Vベルト 23100-GW2-013
[23100-GW3-013]
車体価格 195,000円(税別)
[225,000円(税別)]
※[]内はリード90(HF05)
系譜図
JF011982年
LEAD50/80/125
(AF01~10/HF01~4/JF01)
AF201988年
LEAD/90
(AF20/HF05)
JF061998年
LEAD/100
(AF48/JF06)
JF192008年
LEAD/EX
(JF19)
JF452013年
LEAD125
(JF45)

LEAD50/80/125(AF01~10/HF01~4/JF01) -since 1982-

HF01

ホンダのご長寿スクーターとしてお馴染みのリード。

その一番最初のモデルとなったのはリード50(AF01)と80(HF01)

HY戦争の象徴とも言われたタクトというスクーターの上位モデル的な位置づけてデビュー。
当時から大柄な車体に広い乗車スペースが売りのスクーターGT。

更に実は、半年後には既に125ccモデルも登場していた。

LEAD125(JF01)

リード125

新設計の5ポートシリンダーにトルセン付きVマチックで前後油圧式ダンパーとキャストホイール。

とってもハイテクで贅沢な作り。値段も50の二倍近い24万円という高級原二。でも売れなかったのかホンダの方針なのか分からないけど125ccはスペイシーで行くことになって僅か一年しか売ってないレアなリード。

リード125カタログ

写真だと分かり難いんですがボディに対して頭が馬鹿みたいに大きく、もの凄くチグハグ感があり、可愛くもあったりします。

激レアなリードと言えばもうひとつ。

それは一年遅れの1983年に登場した

LEADER(AF03)

リーダー

リードの派生車として登場。

50ccながらなんとスクーター初の液晶式メーターを装備。

リーダー液晶メーター

ガソリンメーターやスピードメーターは勿論のこと、(無駄に)タコメーターまでしかもデジタルで付いてるという豪華っぷり。

リーダー50

激レアと上で言ってる通り売れなかった。

いや売れなかったというよりリードも売ってたし、リードはスポーツ性を高めたSやSS、豪華装備のSDX(スーパーデラックス)なんかも出しててモロ被りだったから。

リードR

終いにはリードRというスポーティどころかスポーツなモデルまで出す始末。

この時ホンダの50ccスクーターの車種数はタクトやリードやスカッシュなど全て含めるとなんと11車種。

なんでそんな乱発したのかと言えばそれはHY戦争だったからとしか言いようがありません。

リード125カタログ

そう考えるとリードもタクトと同じくHY戦争の申し子なんですよね。

(HY戦争についてはコチラ)

主要諸元
全長/幅/高 1675/665/1070mm
{1750/645/1090}
シート高
車軸距離
車体重量 70kg(装)
[72kg(装)]
{91kg(装)}
燃料消費率 75.0km/L
[78km/L]
{55.0km/L}
※定地走行テスト値
燃料容量 5.3L
{7.0L}
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[89cc]
{124cc}
最高出力 5.0ps/7000rpm
[8.4ps/6500rpm]
{10ps/6500rpm}
最高トルク
[-]
{1.3kg-m/4000rpm}
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前後3.00-10-2PR
[前後3.50-10-4PR]
{前後3.50-10-4PR}
バッテリー YB4L-B
[FB5L-B]
{FB5L-B}
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BP6HS
[BP6HS]
{BP6HSA}
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパーファイン
オイル容量 1.3L
{-}
スプロケ
Vベルト
車体価格 139,000円(税別)
[172,000円(税別)]
{238,000円(税別)}
※スペックは50(AF01)
※[]内はリード90(HF05)
※{}内はリード125(JF01)
系譜図
JF011982年
LEAD50/80/125
(AF01~10/HF01~4/JF01)
AF201988年
LEAD/90
(AF20/HF05)
JF061998年
LEAD/100
(AF48/JF06)
JF192008年
LEAD/EX
(JF19)
JF452013年
LEAD125
(JF45)