NS-1(AC12)-since 1991-

NS-1

「フルサイズ50スポーツ」

NS50Fの後継としてNSR50/80と併売する形で登場したNS-1/AC12型。

先に登場し紹介したNSR50と同じくツインチューブフレームなものの、前後17インチホイールを履きギア比もクロス気味に設定されたフルサイズのスポーツモデル。

NS-1最大の特徴は何と言っても原付初となるこれ。

メットイン

バコッと開いてフルフェイスヘルメットが入るか入らないかくらいのメットインスペース。ヘルメットの義務化に合わせた配慮。

ちなみに燃料タンクはシート下です。

速いだけでなく大容量の物入れまである正にオールマイティに使える原付スポーツとして非常に人気が出ました。

発売から四年後の1995年にはマイナーチェンジ。

1995NS-1

RVFルックのデュアルヘッドライトに変更され、電装系も改良。

更に97年モデルからはフレームとホイールをブラックアウト化。

1997NS-1

NS-1は車体価格がかなり高かった(約30万円)にも関わらず非常に人気がありました。

それは上のクラスに負けない車格と性能を持った”原付”という敷居の低さがあったから。

NS-1価格

NS-1はとっても偉大な原付です。

それは性能が良かったからでも敷居が低かったからでもなく、その敷居の低さを武器に若者を魅了したから。

1997NS-1カタログ写真

NS-1でバイクデビューした人は間違いなく多いでしょう。

やたらとこの頃の原付(ABCピストンや載せ替え等)に詳しく、またうるさい人が多いのを見れば疑いの余地はないかと。

昨今『若者のバイク離れ』という見出しをよく見ます。

250でも免許代を入れたら安く見積もっても50万円を超える。そんな大金を若者が出せるわけがない。離れていくのも当たり前な話。

そう考える度に、多くの若者にバイクで走る楽しさと弄る楽しさを教えた原付免許で乗れるNS-1を思い出し・・・

NS-1カタログ写真

そしてもうNS-1も、NS-1のようなスポーツバイクも存在していない事を思い知らされる。

※1999年モデルをもって生産終了

主要諸元
全長/幅/高 1905/670/1080mm
シート高 752mm
車軸距離 1295mm
車体重量 101kg(装)
燃料消費率 54.3km/L
[55.3km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 8.0L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 7.2ps/10000rpm
最高トルク 0.65kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前90/80-17(46P)
後100/80-17(52P)
バッテリー FT4L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BR7ES
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.2L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ 前14|後41
チェーン サイズ420|リンク128
車体価格 279,000円(税別)
[299,000円(税別)]
※[]内は95以降モデル
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

NS50F(AC08)-since 1987-

NS50F/AC08

「グランプリ・ムーブメント」

先代にあたるMBXの後継として登場したのがHURRICANE系デザインのNS50F/AC08型。

前後17インチのアルミ製キャストホイールや小物入れ内蔵のシートカウル、そして明るいハロゲンヘッドライトなどを装備。

NS50F諸元

50ccスポーツにおける一つの集大成の様なモデルで、ストリート・サーキット問わず非常に高い評価でした。

1988年にはエンジンのマウントと給排気が見直され中低速での使い勝手を向上。更に翌1989年にはレンズ一体型のデュアルヘッドライトで光量アップ。

NS50F/AC16

ディスクローターも現代的な多孔タイプに変更されました。

NS50Fは『ゴエフ』と呼ばれ親しまれていたんですが、いかんせん需要低迷期だった事と後継の人気が爆発したことで影に埋もれがちというか何というか。

NS50Fエアロ

ただ実はこのNS50Fは生産終了後も別の形でバイク文化に多大な貢献をした偉大なバイクでもあります。

それが何かというと『レースベース』です。

市販状態からレースなどに不要な保安部品を最初から付けないことで少し安くなっているモデル。

NS50R

スーパースポーツなどでご存知の方も多いと思いますが、そのレースベースという車両を一番最初に始めたのは実はこのNS50F/NS50R。

企画したのは二輪事業の小澤さんという偉いお方。

キッカケはレーサーレプリカブームの終焉により人気が落ち込んでいくレース事情と同時に

「前後17インチの原付レーサーを」

という声がショップから上がってきた事から。

どうして17インチなのかというと大型クラスと同じサイズだからステップアップに打って付けなんですね。

という事でNS50Fが生産終了となった1996年に混合給油に変更したNS50RをHRCから発売。

NS50Rカタログ

これがRSなど高価な市販レーサーとも、余計なものや制約が付いている量販車とも違う

『レースベース車』

と呼ばれる文化の始まりなんです。

今でこそ規格化され当たり前の様に販売されていますがそんな文化が無かった当時

『完成した量販車から保安部品を取って安価に販売』

なんていうのは到底理解されるものではないんだけど

「未来のレーサーやメカニックを育てるため」

という大義の為に何とかよ用意されたのが実情。

当然ながら宣伝の予算もなく個々のショップでコピー出来る諸元表だけでカタログも無しの完全予約制の受注生産。

NS50R諸元

だから最初は存在を知らずに逃してしまう人が多かったものの、ベースとなっているNS50Fが元々レース界で評判が良かった事やその存在が口コミで広まり雪だるま式に注文が入った事から何度も追加生産が行われました。

AC08カタログ

これはNS50Fにも言えることだけど、この17インチのNS50F/Rで腕を磨いた人は間違いなく多い。

もしかしたら一番レーサーを育てたバイクと言えるかもしれない。

主要諸元
全長/幅/高 1855/630/1065mm
シート高 760mm
車軸距離 1260mm
車体重量 92kg(装)
燃料消費率 68.4km/L
[61.5km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 10L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 7.2ps/8000rpm
[7.2ps/10000rpm]
最高トルク 0.65kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前2.75-17-4PR
後3.00-17-4PR
バッテリー FB3L-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BR8ES
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.1L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ 前14|後41
チェーン サイズ420|リンク116
車体価格 209,000円(税別)
[225,000円(税別)]
※[]内は89以降モデル
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

NSR50/80(AC10/HC06)-since 1987-

NSR50前期

「×3/4WORKS」

ホンダのGPマシンNSR500のミニチュアの様な佇まいでお馴染みNチビことNSR50/AC10と、Nパチでお馴染みNSR80/HC06型。

NSR500VとNSR50

後ろに見えるのが元ネタ2st水冷V型四気筒500ccの化物マシンNSR500です・・・本当にソックリで可愛いですね。

しかし可愛いのは見た目だけの話で、中身は大真面目なもの。

車体構成

エンジンこそNS50Fの物を持ってきているものの、トラック重視のクロスレシオに専用のスチール製のツインチューブで剛性アップ。

オマケに12インチで前後ディスクブレーキまで採用してる完全なコーナリングスポーツ原付。

そもそもなんでこんなユニークなミニバイクを造ったのかと言うと理由は二つほどあります。

一つは当時レーサーレプリカ原付というかレーサーレプリカパロディ原付の人気が出ていた事。

NSR50アクセサリーカタログ

「原付免許さえあれば誰でもスペンサーやガードナーに」

という狙い。

そしてもう一つは原付クラスのアマチュアレース人気が出ていた事。

車体価格

そんなレースを視野に入れて・・・というか明らかにそれを狙って出されたバイク。

だからこのバイクの登場を飛び跳ねて喜んだのは、未来ある人生を送っている若者というより草レースに人生捧げたような人達。

NSR500とNSR50

車体価格もちょっと高かったしね。

ただ高いだけあって本当にこのNSR50/80は飛び抜けていました。しかもそれはNSRという名の通り、決して気難しくない安心かつ絶対的な速さで卑怯者呼ばわりされるほど・・・。

なんですが、NSR50/80はそんな空気を微塵も読むこと無くキッチリ改良を積み重ねるという更に卑怯な行為に出ました。

NSR50二型

これは二年後の1989年に出された二型モデル。

アップタイプに変更されたチャンバーとカウルのスラント化が分かりやすい変更点ですが、一番大きいのは前後サスの強化。

これによってコーナリング性能がさらに向上。ギア比も少し中低速寄りに変更されています。

この時点で向かうところ敵なしだったんですが、それでも止まらず1993年には三型にモデルチェンジ。

NSR50三型

ホイールが6本スポークのものになり、排気ポート見直しで更に高回転化。

ヘッドライトが常時点灯式なのもこのモデルから。

そしてトドメとなる1995年の四型。

NSR50三型

シートカウル、ステム周り、フレーム、スイングアーム、電装系、すべてを刷新した最終型です。

なんちゃってではなく完全にレーサーレプリカの系譜ですね。

NSR50パンフレット

少し小言を話すと、レーサーレプリカブームっていうのはすでに30年以上前の話。

だから昨今ではレーサーレプリカに生きた人と、レーサーレプリカを知らない世代が口論しているのをよく見ます。

NSR50パンフレット

まあ当時を知らないのに

「2stレーサーレプリカの魅力を分かれ」

なんて無理な話。もうタマも無いですからね。

でも、そんなスペンサーやガードナーを知らない世代の人でもこのレーサーレプリカNSR50/80だけは分かるでしょう。

NSR50カタログ写真

軽く100km/h以上出る公道を走れるチビレーサー・・・楽しくない訳がない。

ちなみにこのNSR50も先に紹介したNS50F同様にレースベース車両なるものが初めて用意されたバイクでもあります。

NSRミニ

『NSR Mini』

前後サスとチャンバーとECUを専用品に変えた物で、NSR50/80の生産終了と同時に登場し2009年まで発売されていました。

主要諸元
全長/幅/高 1580/625/935mm
シート高 665mm
車軸距離 1085mm
車体重量 86kg(装)
[87kg(装)]
燃料消費率 58.7km/L
[41.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 7.5L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[79cc]
最高出力 7.2ps/10000rpm
[12ps/10000rpm]
最高トルク 0.65kg-m/7500rpm
[0.97kg-m/8000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前100/90-12(48J)
後120/80-12(54J)
バッテリー 6N2-21A-8
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B8HS
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.1L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ 前14|後40
チェーン サイズ420|リンク106
車体価格 230,000円(税別)
[250,000円(税別)]
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

MCX50(AC04) -since 1982-

MCX50/AC04

「スーパーシティ・カスタム」

ラクーンの実質後継モデルとしてMBX50とほぼ同時期に登場したMCX50/AC04型。

シティバイクだったラクーンよりもアメリカン寄りになりました。

MCX50とRACOON

馬力もMBと同じ7馬力になったので甲高い音を立てながらカッ飛んでいくという有りそうでなかなか無い原付アメリカン。

ところで前のページのMBX50で話した通り原付事故の増加で60km/h規制諸々が敷かれ、需要の落ち込みからMCX50もあっという間に消えてしまったわけですが、諸々の理由というのはそれだけではありません。

AC04

今の人からしたら信じられない話だけど、当時の原付(一種)は二段階右折も無かったし、何よりノーヘルでよかった。

ノーヘルで二段階右折もせず時速80km/h出る乗り物なんてそりゃ危ないわって話ですよね。

1984年:60km/h規制
1985年:二段階右折導入
1986年:原付一種のヘルメット着用義務化

という立て続けな原付規制によってゼロハンブームは終息したわけです。

中でもヘルメット着用の義務化は原付ユーザーにとっては致命的だったらしく、ファミバイを含めた原付需要減少の最大の理由はこれだと言われています。

MCX50カタログ写真

今でこそ当たり前なヘルメット着用ですが、当時の原付ユーザーからすると結構イヤだったんでしょう。

ところでいま自転車で同じ様にヘルメット着用義務化の議論が巻き起こってますね。もし自転車もヘルメット着用が義務化されたら次は何処に流れるんでしょう。まあ余計なお世話ですが。

主要諸元
全長/幅/高 1885/720/1110mm
シート高 750mm
車軸距離 1220mm
車体重量 86kg(装)
燃料消費率 68.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 7.5L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 7.0ps/8000rpm
最高トルク 0.65kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前70/90-19(40P)
後100/90-16(54P)
バッテリー YB3L-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B7ES/B8ES/B9ES
または
W22ES-U/W24ES-U/W27ES-U
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.2L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ 前13|後43
チェーン サイズ420|リンク112
車体価格 169,000円(税別)
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

MBX50/80(AC03-AC08/HC04) -since 1982-

MBX50/AC03

「全身、本格メカ!」

ただでさえ凄かったMB50から更にエンジンの水冷化で7.2馬力にまでパワーを上げ、新設計フレームにプロリンクまで装備したMBX50/AC03型とMBX80/HC04型。

ここまでやったのは出た当初こそ凄かったMB50も、強力なライバル車(7.2馬力モデル)の出現に苦戦をするようになっていたから。

AC03

正にやられたからやり返した原付。宣伝にもマッチさんを起用。

如何にゼロハンブームが過激で熾烈なものだったかが分かりますね。

しかしそんなゼロハンブームの中でもMBXは少し変わっていて、フレーム新造でホイールベースを若干延長し安定志向に振った。

MBX50インテグラ

それに加えアクセサリー類の充実やタンク容量を12Lまで拡大。

これには

「速いだけでなくツーリングも熟せる原付」

という違った層へ向けた狙いがあり、そしてその狙い通りの評価を獲得しました。

80の方は最初からそのイメージを更に強めるため、フェアリングを標準装備したMBX80INTEGRAとして発売。

MBX80/HC04

・・・が、しかし100km/hの大台が見え始めた頃、原付事故の急増に国がオカンムリになります。

そして1984年に設けられたのが

『原付一種60km/h規制』

です。

一応これは自主規制ですが

「守らなかったらもう型式(販売)を認めないよ」

っていう半分強制のような自主規制。

これによってMBX50も同年からは60km/h以上出ないようにミッションを1段減らしエンジンを5.6馬力にまでデチューン。

MBX50/AC03

そのかわりテコ入れとしてアンダーカウルを標準装備。

しかし今まで7.2馬力だったのが急に5.6馬力では売れるわけもなく・・・そこで更に翌年にMBX50F(AC08)へモデルチェンジ。

MBX50F/AC08

初代の6速モデルにCDIによる60km/h電子スピードリミッターを装着することで7.2馬力というスペックをキープ。

しかしこの頃になると60km/hリミッターを始めとした様々な影響で、あれほど盛り上がっていたゼロハンブームが嘘のように鎮火していました。

主要諸元
全長/幅/高 1920/675/1100mm
{1920/675/1105mm}
[1980/685/1125mm]
シート高 770mm
[780mm]
車軸距離 1255mm
[1265mm]
車体重量 79kg(乾)
{82kg(乾)}
[92kg(乾)]
燃料消費率 65.0km/L
[60.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
{11.0L}
[12.0L]
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[79cc]
最高出力 7.2ps/8500rpm
[12ps/9000rpm]
最高トルク 0.97kg-m/8500rpm
{0.65kg-m/7500rpm}
[0.97kg-m/8500rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前2.50-18-4PR
後2.75-18-4PR
[前2.75-18-4PR
後3.00-18-6PR ]
バッテリー YB3L-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B7ES/B8ES/B9ES
または
W22ES-U/W24ES-U/W27ES-U
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.2L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量0.9L
交換時0.8L
スプロケ
チェーン サイズ420|リンク118
[サイズ420|リンク116]
車体価格 186,000円(税別)
{198,000円(税別)}
[228,000円(税別)]
※{}内はMBX50F
※[]内はMBX80INTEGRA
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

RACCOON(AD02) -since 1980-

ラクーン/AD02

「走りはのびのび!クロスオーバー。」

同じMB50の派生モデルであるトレールタイプMT50の要素を加えたシティバイクのRACCOON/AD02型。

AD02

MB50を少し起こした様な構造で、アップライトなポジションと700mmという低シート高&大型シートが特徴。

エンジンの方も中低速重視にチューニングされ6馬力になっています。

ちなみにRACCOON(アライグマ)という名前は”ラクラクに運転できる”というコンセプトから。

RACCOONカタログ写真

とはいうものの、可愛い見た目と名前とは裏腹に最高時速は80km/hオーバー。

この頃の原付は本当にあなどれない。

主要諸元
全長/幅/高 1845/760/1040mm
シート高
車軸距離 1210mm
車体重量 82kg(装)
燃料消費率 65.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 5.5L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 6.0ps/7000rpm
最高トルク 0.62kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前2.50-17-4PR
後3.00-14-4PR
バッテリー 6N2-21A-8
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B8HS
推奨オイル
オイル容量
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.9L
スプロケ 前13|後38
チェーン サイズ420|リンク104
車体価格 139,000円(税別)
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)

MB50/MB-8(AC01/HC01) -since 1979-

MB-5

「衝撃のスーパースター」

ホンダ初の2stロードスポーツ原付となるMB50とMB-8。

前後18インチコムスターホイールにクロスしているオシャレなXフレームを始めとしたワンクラス上の車格。

そしてクラス初となる一軸一次バランサーを内蔵しながらもクラストップとなる7馬力のエンジンで最高時速は80km/hオーバーという圧倒的な速さ。

MB50エンジン

ホンダのロードスポーツ技術全部載せな非の打ち所のない原付な上に、不沈艦と呼ばれた耐久レーサーRCB1000のカラーリングも纏っていた事から当然の様に大ヒット。

当時を知る人でこれが人生初バイクだった方は多いかと思います。

MB50エンジン

ちなみにフラットハンドルのモデルをMB50、翌年から出たアップハンドルモデルをMB-5(シートに刻印)と言います。

そしてこれは78cc化されたMB-8。

MB-8

これから先のモデルにも基本的に言えるのですが、二種の方はハッキリ言うと人口が少ないこともあって一種の為(ゴニョゴニョする為)にあるドナーの様な存在という捉えられ方がメジャーでした。ちょっと可哀想な話だけどね。

そもそも何故こんな過激な原付が出たのかと言うと『ゼロハンブーム』と呼ばれる原付スポーツブームが起こりつつあったから。

各社から6馬力を超える速い原付が登場し人気を博していたんです。

MB50ボルドールスタイル

そんな中でホンダが対抗車として出したのがこの7馬力を誇るMB50。

このモデルでゼロハンブームが決定的なものになり、火蓋が切って落とされたというわけ。

主要諸元
全長/幅/高 1880/655/980mm
シート高
車軸距離 1215mm
[1220mm]
車体重量 87kg(装)
[91kg(乾)]
燃料消費率 65.0km/L
[60.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 9.0L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[78cc]
最高出力 7.0ps/9000rpm
[9.5ps/8000rpm]
最高トルク 0.56kg-m/8000rpm
[0.89kg-m/7500rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前2.50-18-4PR
後2.50-18-4PR
[前2.50-18-4PR
後2.50-18-6PR]
バッテリー 6N2-2A-8
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B6HS/B7HS/B8HS
または
W20FS/W22FS/W24FS
推奨オイル Honda純正ウルトラ2スーパー
オイル容量 1.1L
推奨トランスミッションオイル ウルトラU(10W-30)
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.9L
スプロケ
チェーン
車体価格 186,000円(税別)
[152,000円(税別)]
※[]内はMB-8
系譜図
MB501979年
MB50/MB-8
(AC01/HC01)
ラクーン1980年
RACCOON
(AD02)
MBX501982年
MBX50/80
(AC03/HC04)
MCX501982年
MCX50
(AC04)
NS50F1987年
NS50F
(AC08)
NSR501987年
NSR50/80
(AC10/HC06)
MC181991年
NS-1
(AC12)