良くも悪くも凄く印象に残る顔をしているデイトナ600は見た目も立派にSSですが実は直四なんです。
955iやボンネビルのセールスが順調で軌道に乗り始めていたトライアンフだったんですが、このモデルが出る半年ほど前の2002年3月にイギリス史に残る程のとんでもない事をやらかしました。
イギリス史上最大とも言われる大火事を起こしたんです。
もったいないですね・・・管理能力の甘さもあるんでしょうが、ここまで来るともうトライアンフは呪われてるんじゃないかと。
でもそこはトライアンフ。
世界大戦の空襲で工場が爆撃されようとも、アメリカ&ハーレーに関税で虐められようとも、何とかめげずに生き延びてきた歴史があります。
火事でボロボロになった工場も「これは良い機会だ」と思ったのかは分かりませんが、大幅に改築をしました。
ピカピカですね。
不幸中の幸いだったのは設計等を担当する開発部は無事だったため、半年でこの工場を立ててすぐに再生産を開始し、デイトナ600を出せたんですね。
デイトナ600はトライアンフ初の直四ミドルSSだったにも関わらず、マン島TTを筆頭としたイギリス国内のレースで優勝するなどの大活躍でした。
エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
排気量:600cc
最高出力:
112ps/12750rpm
最大トルク:
6..8kg-m/11000rpm
車両重量:165kg(乾)