「生まれ変わった−Body & Heart。」
二代目にあたるスーパーディオ(素モデルのみ)と併売する形で登場した2st最後の世代となる三代目のライブディオことAF34型。
キャッチコピーにもあるようにこのモデルでディオは大きく生まれ変わりました。
変わった部分は先代に引き続きまたもやエンジンで、縦型だったエンジンが今も広く採用されている横型エンジンへと変更すると共にストレート吸気化で7馬力にアップ。
だからライブディオは横ディオとか言われたりもします。
なんで横型に変更したのかといえば上のやっつけイラストを見て察してもらえると助かるのですが一番は
「スペースを稼ぐため」
これによりモデルからタンク容量を+0.3L、オイル容量を+0.1L。そしてエンジンが立っている事からポッコリ出ていたメットイン底面がフラットになり更に使い勝手が向上しました。
ちなみメットインメットインと言っていますが正式にはシート下トランクで、メットインという言葉は実はホンダが生み出した造語。だから商標登録もホンダが持っていたります。
話を戻すとこのモデルからはディスクブレーキ化されたSR(写真上)、そして贅沢にもLEDブレーキランプ付きのハイマウントスポイラーのZX(写真下)も最初からラインナップ。
ZXの方は相変わらず専用チューニングが施されており0.2馬力UPした7.2馬力エンジン。
今回は更に90/90-10のワイドタイヤも採用しておりデザインも一番定評があるモデル。
ちなみにカタログにはZXではボーイミーツガールやイージードゥダンスでおなじみTRF。
ZXではない素モデルの方では広末涼子さんが起用されていました。
豪華過ぎるキャストですが、これはもちろんDIOが相変わらず若者に人気でホンダの一番人気原付だったから。
このライブディオは人気がピークだった世代で販売期間も長かった事から累計157万台とシリーズで一番売れたモデルでした。
モデルチェンジ歴をサラッとおさらいすると1996年(実質1997年モデル)には
・前後連動ブレーキ
・ディスクブレーキの標準化(SR廃止)
・大光量ハロゲンライト
・燃料タンクの6L化
・2ピースタイプのフロントフォーク(ZXのみ)
などの変更。
”規制前後期”といわれるモデルで何気に前期とはかなり部品が変わっていて別物化していたりします。
更に1999年半ばには排気ガス規制に対応するためキャブセッティングと触媒入りマフラーへの変更などが入り、ドラムブレーキの廉価グレードDIO Jも販売。
”規制後後期”と呼ばれている世代です。
2001年のマイナーチェンジでイモビライザー(OP)に対応すると同時に素ディオと一本化されDIO Sへと改名されました。
以下ちょっと蛇足。
国産スクーター市場における最量産車モデル(ホンダ調べ)にまで上り詰めたディオなんですが、成功すると変なことを始めだすホンダの悪い癖と言いますかホンダらしさと言いますか、カゴ付きのチェスタやポップ調のフィットなど痒い所に手が届く派生モデルもあったんですが中にはこんな珍妙なモデルもありました。
『1995年 DIO BAJA/AF28』
XLR250やXR250でおなじみBAJAのアイコンである丸目二眼を取って付けたディオ。
補足しておくとBAJA(バハ)っていうのはメキシコにある半島をノンストップで駆け抜けるバハ1000というラリー。早い話が北米版パリダカみたいな感じでそれをイメージしたもの。
XLR250で出したらパンチが効いてて好評だったからモンキーと同じ様にディオでもパロったという話。
ただこのBAJAモデルはディオらしく単純にパロっただけではなくもう一つ特徴があります。それはベースとなっているのがライブディオではなく先代のスーパーディオだという事。
先代の在庫処分なのか・・・それとも本当に過酷なエンデューロに必要不可欠な整備性の良さを取るためにわざわざ縦型エンジンにしたのかは謎。
ただこれだけでは終わりません。
1996年にはDIO STと呼ばれるモデルも販売。
『1996年 DIO ST/AF35』
何やらフロントホイールの向こう側にチラリと見える事からダブルディスクかと思いきや、これは車速を測るためのセンサー。驚くことなかれ実はこれABSを採用しているんです。
しかもリアを握るだけでフロントも自動で掛かる前後連動式という現在多くのホンダ車に採用されているコンバインドABSに通ずるもの。
一般的なオートバイではなく不特定多数が乗るディオで先行搭載する度胸が凄い。
そして最後に紹介するのがこれ。
『2000 DIO ZX スケルトン/AF35』
中身が薄っすら見えるスケルトンボディのZX。ショーモデルとかではなく本当に限定5000台で2000年に販売しました。
「スケルトンとかダサいし意味がわからない」
と今なら言われそうですね・・・
当時を知る人なら分かると思いますがスケルトンが大流行していたんですよ。
もう本当に猫も杓子もスケルトンモデルを出してた。キッカケはiMacだったかな。
主要諸元
全長/幅/高 | 1675/615/995mm [1675/630/995mm] |
シート高 | 700mm |
車軸距離 | 1145mm |
車体重量 | 73kg(装) [75kg(装)] {76kg(装)} |
燃料消費率 | 46.9km/L {46.3km/L} ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 5.3L |
エンジン | 空冷2サイクル単気筒 |
総排気量 | 49cc |
最高出力 | 7.0ps/6500rpm {7.2ps/6500rpm} |
最高トルク | 0.79kg-m/6250rpm {0.81kg-m/6250rpm} |
変速機 | 無段階変速機(Vマチック) |
タイヤサイズ | 前後3.00-10-42J {前後90/90-10-50J} |
バッテリー | YTR4A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BR6HSA |
推奨オイル | ウルトラ2スーパー |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
1.3L |
Vベルト | 23100-GG2-751 |
車体価格 | 144,000円 [156,000円] {167,000円} ※[]内はSR/AF35 ※{}内はZX/AF35 |
これを読んで DIOの歴史を知ることで大いに参考になった。
昔買ったDIOが何年式なのか知らなかったのが分かった。
若いころから自転車代わりに原付に乗っていたが現在所有している
原付きの名称・年式が不明でしたがdioaf34と分かった。(定年後・車でいけない釣場にいくために購入した)
今まで所有してきた原付
①ホンダ・スカイ ②ヤマハ・ジョグ ③ヤマハ・ジョグ ④初代ホンダ・リードSS ⑤ホンダ・NS-1 ⑥二代目 ホンダ・リード ⑦ホンダ・dio(多分ライブ・dio af34)