
「異次元の領域へ」
10Rもスーパースポーツの例に漏れず二年でモデルチェンジとなりD型となった二代目。

とりあえず倍速ジェネレーターが廃止されましたが、まあそれより目につくのがセンターアップマフラーの採用です。
先代では否定的な意見をしていたので
「言ってる事と、やってる事が違う」
と思うかもしれませんが、これには切実な理由があるんです。

それは前モデルのC型があまりにも挑戦的過ぎて
「カワサキのSSは難しい」
というイメージが蔓延し、敬遠する人が多かったから。
D型はそれらを払拭するためのモデルチェンジ。

だからキャッチーなセンターアップマフラーが採用されたわけです。
もちろん見た目だけでなく、ハンドリングを中心に大規模な見直しが入っています。
ステアリングヘッドを少し前に出し、スイングアームピボットを少し後退。

これのおかげで
「先代C型は何だったのか」
と言われるほど非常にニュートラルで従順なSSに仕上がっています。
他にも6本スポークホイールやマスターシリンダーのラジアル化。

そして驚くは泣く子も黙るオーリンズ製ステアリングダンパーを標準装備。
大変貌したのは中身だけでなく顔もそう。
クラス最高レベルのエアロダイナミクスを実現したと言っているように、デザイン面では角が落とされ丸い形状になりました。

ライトもマルチリフレクターからプロジェクター式へ変わり、性格にあった優しく可愛い顔つきに。
と見せつつ、違う角度から見ると凛々しく見えたりもする能面のような面白い顔をしています。

写真ではどうやっても可愛く見えてしまうのが玉にキズなんだけどね。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2065/705/1130mm |
| シート高 | 825mm |
| 車軸距離 | 1390mm |
| 車体重量 | 175kg(乾) |
| 燃料消費率 | – |
| 燃料容量 | 17.0L |
| エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
| 総排気量 | 998cc |
| 最高出力 | 164ps/10000rpm |
| 最高トルク | 11.7kg-m/9500rpm |
| 変速機 | 常時噛合式6速リターン |
| タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/55ZR17(75W) |
| バッテリー | YT12B-BS |
| プラグ | CR9EIA-9 |
| 推奨オイル | カワサキ純正オイルR4/S4 または MA適合品SAE10W-40 |
| オイル容量 | 全容量4.0L 交換時3.2L フィルター交換時3.7L |
| スプロケ | 前17|後40 |
| チェーン | サイズ525|リンク108 |
| 車体価格 | 1,260,000円(税別) ※スペックはマレーシア仕様 |













