「レーシング・スーパーウェポン」
ワークスマシンZXR-7のレプリカとして登場したZXR750。
アルミツインスパーフレームからも分かる通りレーサーレプリカライクなマシンではあるんですが一つだけ面白いというかカワサキらしい店としてアンダーチューブフレームが付いている事があります。
これは振動対策が主な狙いでアンダー側はラバーマウントとなっています。
こちらはR仕様のZXR750RでFCRキャブに倒立専用サスとシングルシート仕様というコテコテなレーサーでアンダーチューブも付いていません。
ちなみにアイデンティティでもあるタンクに刺さっているホースはラムエアではなく
『K-CAS(Kawasaki Cool Air System)』
と呼ばれ、エンジンの熱ダレを防ぐためヘッドに走行風を積極的に送って冷やすためのダクト。
激化する競争に勝つため僅か二年でフルモデルチェンジされJ型に。
サイドカムチェーンの新設計エンジン、倒立フォーク、Rはフルアジャスタブル化などの改良。
ちなみに1993年にこのZXR750の発展形であるワークスマシンZXR-7でカワサキは世界耐久選手権のチャンピオンを獲得しました。
ちなみに鈴鹿8耐も勝っています。
というかカワサキが八耐で勝ったのは唯一のマシンがこのZXR-7。
その後1993年に各部が見直されカーボンマフラーを採用したL型(写真下)となり、更にフルモデルチェンジでSBKのZX-7Rとなり、そして最終的にはMotoGP車両ZX-RRとまさに出世魚の様なバイクでした。
ZX-7Rについては
をどうぞ。
主要諸元
全長/幅/高 | 2090/745/1165mm [2085/730/1120mm] <2095/730/1140mm> |
シート高 | 770mm <780mm> |
車軸距離 | 1445mm [1420mm] <1430mm> |
車体重量 | 205kg(乾) [194kg(乾)] <205kg(乾)> |
燃料消費率 | 34.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 18.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 748cc |
最高出力 | 77ps/9000rpm |
最高トルク | 6.7kg-m/7500rpm [<6.9kg-m/6500rpm>] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70R17(58H) 後170/60R17(72H) <前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W)> |
バッテリー | YB12AL-A2 [<YTX12-BS>] |
プラグ | CR8E または U24ESR-N <CR9E または U27ESR-N> |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量3.7L 交換時2.7L フィルター交換時2.9L [<全容量4.0L 交換時3.4L フィルター交換時3.5L>] |
スプロケ | 前16|後46 {前16|後45} <前16|後43> |
チェーン | サイズ530|リンク112 [{<サイズ530|リンク110>}] |
車体価格 | 859,000円(税別) {879,000円(税別)} <879,000円(税別)> ※[]内は90モデル ※{}内は91-92モデル(J型) ※<>内は93以降モデル(L型) |