「パフォーマンスがフォルムになった」
Z400GPからわずか一年ほどで出てきた後継のGPz400。
一見するとZ400GPにハーフフェアリングを付けただけの様に見えますが、フロントを18インチにインチダウンしアンチノーズダイブフロントフォークを装備。
ほかにもビッグボアショートストローク化やカムシャフトの変更で馬力が更に上がり51馬力と走り磨きが掛かったモデル。
なんですが・・・恐らく先に紹介したZ400GPよりも知名度は低いのではないかと。
というのもこのGPz400は先代より更に短い僅か8ヶ月で後継が発売されたから。まあ後継というよりマイナーチェンジですが。
ここで少し話を脱線と言うか戻すと、何故Z400GP~GPz400と小刻みだったのかというと、これは恐らくカウルに原因があります。
1982年当時、カウル(フェアリング)付バイクは認可されない時代でした。
そんな中で一番始めにカウル付きとして出たのが1982年5月発売のVT250F(MC08)です。
これは申請こそカウルではなくメーターバイザーと銘打つ事で回避したわけですが、この一見から同年の夏にはカウルが解禁となり一気にカウルブームが巻き起こりました。
ちなみに写真の女性は若かりし頃の中森明菜さんです。
ではZ400GPがどうかというと、発売は1982年の2月・・・カウルが認可される寸前の時期だったんです。
Z400GPに後からビキニカウルを追加したのを誰も覚えていない事を見ても、加熱するカテゴリでカウルブームへ対抗する為に(750Turboと同じ)カウルバイクであるGPz400を前倒しする形で登場させたものと思われます。
主要諸元
全長/幅/高 | 2165/720/1255mm |
シート高 | 770mm |
車軸距離 | 1445mm |
車体重量 | 178kg(乾) |
燃料消費率 | 38.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 18.0L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 51ps/11500rpm |
最高トルク | 3.5kg-m/9500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前100/90-18(56H) 後110/90-18(61H) |
バッテリー | YB12A-AK |
プラグ | DP9EA-9 |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 交換時2.8L フィルター交換時3.0L |
スプロケ | 前16|後42 |
チェーン | サイズ520|リンク106 |
車体価格 | 515,000円(税別) |