ダックスシリーズの中で唯一縦型エンジンを積んでいるわんぱくダックスことNauty DAX(CY50)。
角目ライトに長いシート、そしてDAXより更に太い5.40-10というトンデモサイズなオールラウンドタイヤを履いているのが特徴的。
系譜として紹介している事からも分かるように名前にこそDAXだけど全くの別物で、ダイヤモンドフレームにCB50のエンジンを積んだスポーツDAX。
ただまあロングセラーとなり後に再販されるまでに至った横型エンジンの本家DAXとは対照的にあまり人気は出なかった。
ちなみにこのノーティDAXはホンダの鈴鹿製作所で企画開発された唯一のバイクであり、あの山中勲さんが最初に作ったバイク。
山中さんというのはRCB1000、CB750F、CB1100R、VFR750R(RC30)、NR、GL1500の開発に携わり、最終作はCBR1100XXと、ホンダの数々のフラッグシップを生み出してきた偉大な方です。
しかしブラバが最終作なのは有名ですが処女作がノーティだったのは少し意外ですね。これで少しはノーティの認知度も上がるかな。
ちなみにホンダロックに居られると思ったら2013年頃からは浜松でカフェをされてるそうです。
その名も「コーヒーブラックバード」
やっぱりブラバに思い入れあるんでしょうね。”バイクの話が出来るカフェ”を作りたくて作ったそうなので興味のある方はコチラからどうぞ。
言い忘れていましたが1976年に規制対応の為のマイナーチェンジが入っています。
R&P
(CY50J/80J)
-since 1977-
ノーティDAXに続いて登場したのがR&P(CY50J)です。Ride&Playの頭文字を取ってこの名前となりました。R&B(リズム・アンド・ブルース)と掛けてるんでしょうね。
基本的にはノーティDAXと一緒で違うのはノーティが四速なのに対して五速を積んだこと、そして角目から丸目になったこと。このおかげかノーティよりは人気が出ました。ちなみにこのバイクは非常に面白いセールス方法が取られた事で有名です。
写真を見てもらえれば分かると思うのですが、初期の頃はHONDAという社名ロゴもR&Pという車名ロゴも車体には入っていませんでした。更に宣伝する際にもR&Pという名前を押し出すような事もしなかった。
これは
「皆さんの好きなように呼んであげて下さい」
という意図から。
しかし車名もない、何処のバイクかも分からないという斜め上なセールス方法は当然ながらウケるはずもなく、後にはちゃんと車名もロゴも付いてR&Pと大々的に宣伝する事に。ちょっと斜め上過ぎましたね。80年にマッドガードなどのマイナーチェンジが入っています。
ちなみに日本では売られていないので知名度はありませんが80ccモデルも存在していました。
主要諸元
全長/幅/高 | 1620/770/985mm [1715/760/985mm] |
シート高 | 不明 |
車軸距離 | 1115mm [1120mm] |
車体重量 | 80kg(乾) [85kg(乾)] |
燃料消費率 | 75km/L [75km/L] ※30km/h定地走行テスト |
燃料容量 | 3.5L [6.0L] |
エンジン | 空冷4ストローク OHC単気筒 |
総排気量 | 49cc |
最高出力 | 4.5ps/9000rpm [4.3ps/9000rpm] |
最高トルク | 0.35kgf-m/8000rpm [0.37kgf-m/7000rpm] |
変速機 | 常時噛合式4速リターン [常時噛合式5速リターン] |
タイヤサイズ | 前後5.40-10 WT [前後5.40-10-4PR] |
バッテリー | 6V2AH [6N2-2A] |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
C7HS [C6HA] |
推奨オイル | 不明 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
不明 |
スプロケ | 前14|後42 [前13|後43] |
チェーン |
サイズ420|リンク96 |
車体価格 | 98,000円(税別) [128,000円(税別)] ※[]内はR&P |