APE100/50(HC07-13/AC16-18) -since 2008-

2008エイプ

排ガス規制強化に伴いFI化されたApe50。そして驚きなことにキャブのまま規制を突破してきたApe100。イリジウムプラグと触媒それにエアインジェクションで何とかしたみたいです。

エアインジェクションっていうのは簡単に言うと燃焼で生まれた排ガス内の一酸化炭素などの有害物質にフューエル(燃料)ではなくエア(空気)をエアクリーナーボックスから吸い出して排気ガスにインジェクション(噴射)することで酸化無害化するシステム。今時のバイクには基本的に付いてます。それらの事もあってこのモデルからはバッテリーが積まれています。

2016APE50

ただ残念なことに2016年からの排出ガス規制EURO4には対応できなかったみたいですね。2012年の規制値の約半分だから無理か。

50はFI化でこのEURO4規制も視野に入れてたので存続。ということは100もFI化で2017-2018年ごろに出るとは思いますが、どちらにしろキャブモデルとしては最後になるのは濃厚でしょう。弄れるキャブ4miniとしてラストモデルと言えなくもない。

APE100

更にこのモデルから50/100どちらもType-Dが追加されました。

前後アルミキャストホイールに油圧式ディスクブレーキを採用したグレード。ノーマルのスチールホイール+ドラムブレーキモデルにプラス5万円弱です。お買い得かと言われれば微妙ですが、大きいのは”ディスク&アルミになった事”ではなく、ディスク&アルミになった事で”2kg減った事”ですね。

ただでさえ軽い4miniにおいて性能も耐久性もアップグレードしつつ2kg減らすというのは自分が痩せるより大変。

しかし毎度のことながら書くネタが思い浮かばない・・・というかエイプの方ばっかり色々紹介してるとモンキーやカブといった横型派から怒られそうですね。そのうちモンキーの方も修正します。

そうですね、皆さん「MONKEY」と「APE」の意味の違いを説明できますか?

モンキーとエイプの違い

MONKEYは尻尾の付いたまさに猿です。それに対してAPEはオランウータンなど尻尾がない猿、すなわち類人猿を意味しています。だから何?と思うでしょうがその言葉と意味こそがAPE50/100がどういうバイクかを表してるのです。

ニホンザルとオランウータン

類人猿は人類に最も近い存在と言われていますよね、それに習って

「最も人類に近しい(身近な)存在のバイク」

という意味を込めて付けられた・・・というのは有名な話ですが一体どこらへんが人類に近いのか色々と見て気付いたことがあります。

それは寸法、エイプの寸法は全長1715mm×全幅770mm×全高970mmです。小さくも大きくもないサイズ。じゃあそのAPEを類人猿だと思って見てみましょう。

動物を表すときは全長ではなく体長という事でちょっとエイプを立ててみます。

エイプの身長

するとエイプは全長171.5cm。これは20代男性の平均身長と同じです。更にフォーク幅27cm&スイングアーム幅26.5cmは足のサイズと同じ。

身長171.5cmで足のサイズが26.5cm~27.0cm・・・若干無理くりですが、少なくとも最も人類というか日本人に近しい大きさのバイクはAPEと見て間違いないでしょう。

散々言ってきた縦横も関係してるのかもね。APEは縦(立って)で走るわけですから。

主要諸元
全長/幅/高 1715/770/970mm
{1715/780/970mm}
[1710/770/970mm]
〈1710/780/970mm〉
シート高 715mm
車軸距離 1190mm
[1185mm]
車体重量 90kg(装)
{88kg(装)}
[84kg](装)
〈82kg(装)〉
燃料消費率 55.0km/L
[93.0km/L]
※60[30]km/h定地走行テスト
燃料容量 5.5L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 99cc
[49cc]
最高出力 6.3ps/8000rpm
[3.7ps/8000rpm}
最高トルク

0.67kgf-m/6000rpm
[0.37kgf-m/6000rpm]

変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/80-12 55J{〈65J〉}[54J]
後120/80-12 55J{〈65J〉}[54J]
バッテリー YTX4L-BS
[YTX4L-BS]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
SILR6A7S
SILR7A7S
[〈CR6HSA/U20FSR-U〉]
推奨オイル ウルトラG1
10W-30
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L|交換時0.9L
[全容量0.9L|交換時0.8L]
スプロケ 前15|後33
[前14|後46]
チェーン サイズ420|リンク104[110]
車体価格 313,950円(税込)
{366,4500円(税込)}
[162,500円(税込)]
〈309,750円(税込)〉
※{}内と〈〉内はDモデル
※[]内は50モデル
※08年モデル参照
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

XR100/50(HD13/AD14) -since 2005-

XR100モタード

「Ride with the XR spirit.」

APEに始まったNプロジェクトの一環として作られたXRシリーズの末っ子XR100/50。今ホンダのNプロジェクトと言っても車の方と思われるでしょうね。

先に紹介したAPEベースの派生モデル。そもそもAPEの元がXR75なのを考えるとコッチが本流と言えなくもないんですが。

最低地上高を上げるためにマフラーをエンジンの横を通るように変更し、更にはディスクブレーキなども装着し性能アップ・・・なんだけどまあ見た目がXR250と瓜二つという遊びっぷり。

XR100モタード

先に出ていたベストセラーXR250(MD30)を本当にそのまま小さくしたようなバイク。

ココまでデザインを似せる必要性が合ったのか疑問に感じるくらい寄せてる。

XR100/50カタログ写真

豪華装備も相まってAPEよりも5万円も高い車体価格でした。

若者による若者のための若者のバイクという名目なんだけど、このXR100/50に限って言うと若者より遊びに生きるオジサマ達に人気でした。なんかそれを狙っていた気もするけどね。

主要諸元
全長/幅/高 1820/765/1000mm
[1785/765/1000mm]
シート高 750mm
車軸距離 1240mm
[1235mm]
車体重量 82kg(乾)
[79kg(乾)]
燃料消費率 53.2km/L
[86.0km/L]
※60[30]km/h定地走行テスト
燃料容量 5.7L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 99cc
[49cc]
最高出力 6.5ps/8000rpm
[3.3ps/8000rpm]
最高トルク 0.67kgf-m/6000rpm
[0.33kgf-m/5000rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前後120/80-12 65J
バッテリー バッテリーレス
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA/CR7HSA/CR8HSA
U20FSR-U/U22FSR-U/U24FSR-U
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L|交換時0.9L
[全容量0.9L|交換時0.8L]
スプロケ 前15|後33
[前14|後46]
チェーン

サイズ420|リンク110
[サイズ420|リンク116]

車体価格 304,500円(税込)
[252,000円(税込)]
※[]内はXR50モタード
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

APE100/50(HC07/AC16) -since 2001-

APE50DX

「The Basic Fifty」

ホンダの若手エンジニアによるN(ネイキッド)プロジェクトとしてCB50S以来20年ぶりとなる縦型エンジンを積んだ新型原付として登場したエイプ。

若者向けに発売されたストリートトラッカーなのでただのファッションバイクかと思いきや、CBから受け継がれる五速ミッションにホンダ初となるバッテリーレス仕様で乾燥重量75kgと結構しっかり作り込んでる。

XR80

しかもモトクロッサーXR80Rのエンジンがベースだから速さ無いけど軽くて丈夫だった。カスタムベースとしても人気が出たのはこういう理由もあるでしょうね。

さて、突然ですが皆さんは縦型エンジンと横型エンジンどちらの4miniが好きですか。4miniっていうのは簡単に言うとちっこい弄れる原付の事です。

というのもエイプについてみんなが知りたいことは何だろうと少し調べてみたらやっぱり

“エイプorモンキー(ゴリラ)”もしく”縦型or横型”

という話題が非常に多かった。エイプやモンキーで検索してここを見てる人は迷ってる人が多いと思うので少しだけお話しましょう。

縦型エンジンの4miniといえばこのエイプ。横型エンジンならモンキーやカブや最近で言えばグロムが有名ですね。実はこの縦横エンジン問題は4mini層にとっては永遠の課題と言ってもいいくら非常に重要なファクターです。

じゃあ縦と横で何が違うのかって事ですが、まず横型から説明しましょう。

J型モンキー

横型エンジン最大のメリットは熱に強いこと。

一番熱くなるシリンダーそしてヘッドが前傾しているので風を全身で浴びることが出来る。弄る上で空冷は特に熱の問題は無視できないことで、パワーを上げようとすればするほど熱との戦いになるわけです。

よく冷えるということはそれだけエンジンにとっては良い環境なので耐久性も上がります。

次はエイプに採用されてる縦型エンジン。

エイプ100

見た目が一般的なバイクと同じ事からも分かる通りスタンダードな作りなんだけど、横型エンジンとの大きな違いとして二次側クラッチになっているので横型よりも元気にエンジン回すことが出来るスポーツ要素を持ってる。

その代わり横型で言った通り、熱に少し弱いです。モンキーなどの横型に比べ、弄れば弄るほど焼付きやバルブ曲がりなどの危険性は高くなります。

もしも

「メンテやカスタムの勉強も兼ねて弄り倒して遊びたい」

と考えているなら横型エンジンにしておいた方が無難です。耐久性もそうですが、カスタムの難易度、かかる費用なども横型の方が安い上に、カブやモンキーといった長寿バイクのおかげでパーツや情報なども豊富です。

クラッチの関係もあって伸びしろが有るのはエイプを始めとした縦型ですが金持ちや上級者向けです。あくまでもエンジンを弄る事を前提とした場合ですけどね。

エイプエンジン

つまり縦型は敷居が高く、横型は敷居が低いと覚えておいてください。

逆に弄る気は全く無いというなら好みの問題だからお好きにどうぞ。

何故二次側にクラッチが付いているエイプの方がスポーツ寄りなのか、今さらと言われるかもしれませんが説明しましょう。※ちなみにグロムは横型ですがクラッチは二次側に付いています。

下の写真のエンジンはGSXのものなので気筒数もレイアウトも少し違うんですが、細かいことは気にせずシャフトに注目して下さい。

シャフト

エイプ(というか写真のGSXを始め一般的なMT車)のクラッチはメインシャフトに付いています。それに対して横型エンジンは基本的に一次側(クランクシャフト)についている。

何故クランクシャフトではなくメインシャフトに付けたほうがスポーツなのかというとクランクが伸び伸びと回れるから・・・例えが下手ですね。

メインではなくクランクにクラッチという重量物を付けるとガソリンを燃やして力を発生させているクランクにおんぶ、重くする事になるからです。おんぶしながら走るより何も付けてないで走ったほうが速く走れる(回れる)のは想像がつくと思います。

ただ誤解しないでほしいんですが二次式が良く一次式は悪いという事ではないです。

クランクが重いということは回転運動に粘り(回転慣性力が強いので回転変動が小さい事)があるので回転数を上下させない巡航や低回転域での粘り、つまり実用域では横型の方が理にかなってるんです。

ホンダがビジネスバイクなどにも一次側クラッチの横型エンジンを多く採用しているのはこのためでもあります。ただこれはエンジンパワーが上がるとクラッチが持たないから一般的なバイクはみんな二次側に付けてるわけ。

すごく話がソレましたね・・・スイマセン。

言い忘れていましたが2001年にApe50が出て、Ape100は翌2002年からでした。

主要諸元
全長/幅/高 1715/770/970mm
[1710/770/970mm]
シート高 715mm
車軸距離 1190mm
[1185mm]
車体重量 87kg(装)
[80kg](装)
燃料消費率 53.2km/L
[90.0km/L]
※60[30]km/h定地走行テスト
燃料容量 5.5L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 99cc
[49cc]
最高出力 7.0ps/8000rpm
[3.7ps/7500rpm}
最高トルク

0.71kgf-m/6500rpm
[0.37kgf-m/6500rpm]

変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/80-12 55J[54J]
後120/80-12 55J[54J]
バッテリー バッテリーレス
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6~8HSA
U20~24FSR-U
[CR6HSA]
推奨オイル ウルトラG1
10W-30
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L|交換時0.9L
[全容量0.9L|交換時0.8L]
スプロケ 前15|後33
[前14|後46]
チェーン サイズ420|リンク104[110]
車体価格 249,000円(税込)
[199,000円(税込)]
※[]内は50モデル
※02年モデル参照
※カラーオーダーは+15,000円
※デラックスは+10,000円
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

CB50S(AC02) -since 1980-

XL80S/XL50Sカタログ

「青春のストーリーを乗せて。」

先に紹介したXL50S/80Sと同時期にフルモデルチェンジされSが付いたCB50S、残念ながら90の方は続くことが出来ませんでした。

フロントブレーキが機械式から一般的な油圧式となり、ヘッドライトやウィンカーの光量を改善、さらに見た目もよりスポーティになり馬力も0.3馬力向上。

ホンダCB50S

・・・なんですが、これまたVTと同じ道を歩むというかVTが同じ道を歩んだと言ったほうが正しいんですが、さすがのホンダも市場の要望を無視できず4stによる打倒2stを諦め、MBシリーズという2stのカリカリロードスポーツを出したわけです。

MC50_CB50

Sが付く前の6馬力CB50がある中で7馬力のMB50(しかもホンダ初の2st50cc)、2stと4stという違いこそあれどどちらもロードスポーツモデル。2stなのに加え目新しさがあったMB50の前にCB50は非常に窮地に陥りました。

いくら4stであるCB50の方が乗りやすかろうと、最高速が90km/h近かろうと、やはりカタログスペックを見比べたときにどうしても引けを取ってしまうわけです。CB50はCB50で売れてたんですけどね。

どうしてこんな食い合う様な事をしたのかというと、上で言った市場からの要望ですがそれは表の理由。本当の所はヤマハとのシェア争い(HY戦争)です。

HY競争

一台でも多く売るために信念もヘッタクレも無い状況。

翌81年にはヤマハから水冷2stロードスポーツRZ50という強烈なカウンターが頭に来たのか、翌82年にはホンダからお返しとばかりにRZ同様水冷化されたMBX50投入。

目標だった「打倒2st」が「打倒ヤマハ」になった瞬間です。

ちなみにこの頃が原付販売台数のピークで年間200万台ほど売られていました。

JAMA調べ

これは2015年の販売台数の10倍です。といってもHY戦争による薄利多売が大きいので何とも言えませんが。

結局CB50Sは時代に飲み込まれてしまったわけですね。

主要諸元
全長/幅/高 1790/685/975mm
シート高 715mm
車軸距離 1175mm
車体重量 83kg(装)
燃料消費率 55.0km/L
※60[30]km/h定地走行テスト
燃料容量 8.5L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 49cc
最高出力 6.3ps/10500rpm
最高トルク 0.43kgf-m/9500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前2.50-17-4PR
後2.75-17-4PR
バッテリー 6N2-2A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
C6HA/U20FS-L
C5HA/U16FS-K※低速時
推奨オイル ウルトラG1(旧名ウルトラU)
10W-30
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.9L|交換時0.7L
スプロケ 前14|後42
チェーン サイズ420|リンク104
車体価格 139,000円(税別)
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

XL80S/XL50S(HD04/AD03) -since 1980-

XL80S/XL50Sカタログ

XEの後継にあたるXL50SとXL80S。

ちょっとした林道ブームによってついにXLの名前が4miniクラスにまで下りてきたわけです。

80の方はXEのエンジンではなく一緒に紹介したエンデューロXR75の物を積んだ為パワーが少し上がって6.3馬力となりました。

XL50S/XL80Sカタログ2

とはいうもののXEもそうだったけど公道仕様車ということで速さは無いトコトコ原付トレール。そのかわり燃費も40km/Lを切らない低燃費を持っていました。

もう存在しない原付トレールの最後となってしまったXL50SとXL80S。今出しても売れるか分かりませんが出して欲しいところですね。

MT50、XL50S、XL80S

当時がそうだった様にこういう遊び心を持った原付から本格的にバイクに目覚める人は少なくない言わばエントリークラスの様な物なので、モトクロッサーのCRF50Fが現存してるんだから公道向けにCRF50MでもLでもいいから出して欲しいところですね。

原付が激減していってる今の時代じゃオートバイ業界の盟主でも厳しいかな。

主要諸元
全長/幅/高 1760/755/970mm
シート高 不明
車軸距離 1135mm
車体重量 74kg(乾)
[71kg(乾)]
燃料消費率 75km/L
[80km/L]
※30km/h定地走行テスト
燃料容量 4.5L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 79cc
[49cc]
最高出力 6.3ps/8000rpm
[4.5ps/9000rpm]
最高トルク 0.61kgf-m/6000rpm
[0.37kgf-m/8000rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前2.50-16-4PR|後3.00-14-4PR
[前2.50-16-4PR|後2.75-14-4PR]
バッテリー 6N2-2A-9
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
C7HA
[C6HA]
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
不明
スプロケ 前15|後38
[前13|後44]
チェーン

サイズ420|リンク96
[サイズ420|リンク98]

車体価格 149,000円(税別)
[139,000円(税別)]
※[]内はXL50S
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

XE75/XE50(XE75/XE50) -since 1976-

XE50/X75

ミニマムオフことXE50と75。

XLなら知ってるけどXEなんて知らないって人は多いんじゃないかな。というのもXEという名前が付いたバイクは後にも先にもこのXE50/75だけだから。

基本的にはCBベースだけど、キャブの小径化、四速ミッションなどで低速寄りにチューニング。更にタイヤを前後インチダウンさせリアをワイド化とちゃんとオフ走行を念頭に置いた変更が加わってる。

XL50-S

1978年にミッションの五速化、フロントアップフェンダー、アンダーガードの装着といったモデルチェンジが入って車名もXE50-2/XE75-2に。

ちなみにこのXE50はTL50という兄弟車が居ました。

TL50

これは前後サスが強化されリフトアップされたトライアル向けの原付。

先に発売され成功していたTL125やTL250を追うように登場したTLシリーズの末っ子です。

更に言うと海外に目を向けるとXL75/XL100そして果ては北米向けに作られたモトクロッサーXR75(競技用)までありました。

XR75

今でこそモトクロッサーといえばCRFだけど、ホンダのキッズ向けエントリー競技車を始めたのはこの72年のXR75からだったりします。

主要諸元
全長/幅/高 1725/710/935mm
シート高 不明
車軸距離 1105mm
車体重量 79kg(乾)
[78kg(乾)]
燃料消費率 75km/L
[80km/L]
※30km/h定地走行テスト
燃料容量 5.5L
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 79cc
[49cc]
最高出力 6.0ps/8000rpm
[4.5ps/9000rpm]
最高トルク 0.57kgf-m/6000rpm
[0.37kgf-m/8000rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前2.50-16-4PR|後3.00-14-4PR
[前2.50-16-4PR|後2.75-14-4PR]
バッテリー 6N2-2A
[6N2-2A]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
C7HS
[C6HA]
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
不明
スプロケ 前14|後36
チェーン

サイズ420|リンク96

車体価格 119,000円(税別)
[109,000円(税別)]
※[]内はXE50
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

ノーティDAX(CY50) -since 1973-

ノーティーダックス

ダックスシリーズの中で唯一縦型エンジンを積んでいるわんぱくダックスことNauty DAX(CY50)。

角目ライトに長いシート、そしてDAXより更に太い5.40-10というトンデモサイズなオールラウンドタイヤを履いているのが特徴的。

系譜として紹介している事からも分かるように名前にこそDAXだけど全くの別物で、ダイヤモンドフレームにCB50のエンジンを積んだスポーツDAX。

CY80

ただまあロングセラーとなり後に再販されるまでに至った横型エンジンの本家DAXとは対照的にあまり人気は出なかった。

ちなみにこのノーティDAXはホンダの鈴鹿製作所で企画開発された唯一のバイクであり、あの山中勲さんが最初に作ったバイク。

山中さんというのはRCB1000、CB750F、CB1100R、VFR750R(RC30)、NR、GL1500の開発に携わり、最終作はCBR1100XXと、ホンダの数々のフラッグシップを生み出してきた偉大な方です。

ノーティDAX

しかしブラバが最終作なのは有名ですが処女作がノーティだったのは少し意外ですね。これで少しはノーティの認知度も上がるかな。

ちなみにホンダロックに居られると思ったら2013年頃からは浜松でカフェをされてるそうです。

その名も「コーヒーブラックバード」

やっぱりブラバに思い入れあるんでしょうね。”バイクの話が出来るカフェ”を作りたくて作ったそうなので興味のある方はコチラからどうぞ。

言い忘れていましたが1976年に規制対応の為のマイナーチェンジが入っています。

R&P
(CY50J/80J)
-since 1977-

ホンダR&P

ノーティDAXに続いて登場したのがR&P(CY50J)です。Ride&Playの頭文字を取ってこの名前となりました。R&B(リズム・アンド・ブルース)と掛けてるんでしょうね。

基本的にはノーティDAXと一緒で違うのはノーティが四速なのに対して五速を積んだこと、そして角目から丸目になったこと。このおかげかノーティよりは人気が出ました。ちなみにこのバイクは非常に面白いセールス方法が取られた事で有名です。

R&Pカタログ

写真を見てもらえれば分かると思うのですが、初期の頃はHONDAという社名ロゴもR&Pという車名ロゴも車体には入っていませんでした。更に宣伝する際にもR&Pという名前を押し出すような事もしなかった。

これは

「皆さんの好きなように呼んであげて下さい」

という意図から。

CY50J2

しかし車名もない、何処のバイクかも分からないという斜め上なセールス方法は当然ながらウケるはずもなく、後にはちゃんと車名もロゴも付いてR&Pと大々的に宣伝する事に。ちょっと斜め上過ぎましたね。80年にマッドガードなどのマイナーチェンジが入っています。

CY80

ちなみに日本では売られていないので知名度はありませんが80ccモデルも存在していました。

主要諸元
全長/幅/高 1620/770/985mm
[1715/760/985mm]
シート高 不明
車軸距離 1115mm
[1120mm]
車体重量 80kg(乾)
[85kg(乾)]
燃料消費率 75km/L
[75km/L]
※30km/h定地走行テスト
燃料容量 3.5L
[6.0L]
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 49cc
最高出力 4.5ps/9000rpm
[4.3ps/9000rpm]
最高トルク 0.35kgf-m/8000rpm
[0.37kgf-m/7000rpm]
変速機 常時噛合式4速リターン
[常時噛合式5速リターン]
タイヤサイズ 前後5.40-10 WT
[前後5.40-10-4PR]
バッテリー 6V2AH
[6N2-2A]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
C7HS
[C6HA]
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
不明
スプロケ 前14|後42
[前13|後43]
チェーン

サイズ420|リンク96
[サイズ420|リンク96]

車体価格 98,000円(税別)
[128,000円(税別)]
※[]内はR&P
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)

ベンリィCB90/CB50(CB90/CB50) -since 1970-

ベンリィCB90

APEへと続く系譜の歴史は長く、一番最初にあたるのはホンダのネイキッドを意味するCBの中で最も小排気量、ミニマムCBとして登場したCB90とCB50。1970年にCB90が発売され、CB50は翌年の1971年から。

ホンダはもともと小排気量車はカブやモンキーでお馴染みの横型エンジンでした。しかし高まるスポーツ熱に応えるためSS50の後継として新しいスポーツエンジンを作った。

XE50エンジン

それがこのCBで初めて積まれた当時世界最小SOHCであり、そして今でもAPEに使われてる縦型エンジン。ここからホンダの原付は

「横型エンジン=レジャーorビジネスバイク」

「縦型エンジン=スポーツバイク」

という住み分けというか方向で進んで行くことになるわけです。

ホンダCB50

”ベンリィ”という名前が付いている事から日常モデルと思われがちだけど、4stながら当時としてはトップクラスの10.5馬力(50は6馬力)を発生させる高回転型エンジンに加え、五速ミッションと大容量クラッチ、前後17インチという本当にスーパースポーツな原付。

ホンダCB90カタログ

この頃はまだ2st全盛でスポーツと名乗る小排気量はどれも2stでした。でもホンダはそんな中で敢えて4stで2st勢に挑んだわけです。

こう聞くとアンチ2stとして有名なVT250Fを思い出すわけだけど、VTが出る10年以上前のこのCBからホンダの4stへのこだわりはあったんだね。4stなだけあって2st勢に引けを取らないスポーツ性ながらも2stほどのピーキーではなく、4stならではの扱いやすさも相まって非常に人気が出ました。

CB90JX-DISC

それぞれ二年後にはマイナーチェンジと共にJX-DISCグレードが追加。フロントを機械式ディスクブレーキにしたモデル。機械式っていうのは簡単に言うとワイヤー式の事です。

主要諸元
全長/幅/高 1885/750/1015mm
[1780/670/980mm]
シート高 不明
車軸距離 1205mm
[1180mm]
車体重量 92kg(乾)
[74kg(乾)]
燃料消費率 80km/L
[85km/L]
※30km/h定地走行テスト
燃料容量 7.5L
[7.0L]
エンジン 空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量 89cc
[49cc]
最高出力 10.5ps/10500rpm
[6.0ps/10500rpm]
最高トルク 0.76kgf-m/9000rpm
[0.41kgf-m/8500rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前後1.40 18W
[前後2.50-17-4PR]
バッテリー 6N6-3B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
D8ELS
[C7HS]
推奨オイル 不明
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
不明
スプロケ 前13|後41
チェーン

サイズ420|リンク100
[サイズ420|リンク102]

車体価格 90,000円(税別)
[75,000円(税別)]
※[]内はCB50
系譜図
CB901970年
BENLY CB90/50
(CB90/50)
CY501973年
NautyDAX/R&P
(CY50/50J/80)
XE751976年
XE75/50/TL50
(XE75/50/TL50)
XL50S1980年
XL80S/50S
(HD04/AD03)
CB50S1980年
CB50S
(AC02)
2001APE502001年
APE100/50
(HC07/AC16)
XR100モタード2005年
XR100/50MOTARD
(HD13/AD14)
2008APE100d2008年
APE100/50
(HC07~13/AC16~18)
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