RD250(361~3N4) -since 1973-

RD250

「RD is 2cycle」

ヤマハがワークス参戦していたころに使っていたGP250マシンと同じRDの名を冠して発売されたRD250/361型。

・トルクリダクション(ピストンリードバルブ+7ポート)
・キーストン型ピストンリングと圧縮比の緩和(7.1→6.7)によるレスポンス向上パフォーマンスの安定化
・六速クロスミッションの採用
・フロントディスクブレーキの標準化
・一体型マフラーによるが図られています。
・燃料タンクキャップをロック式に変更

などカタログスペックに大きな変更は無いものの、各部を改良した手堅いモデルチェンジとなりました。

RD250エンジンカットモデル

先代の時点で性能も名前も折り紙付きの2st250スポーツだったのですが、次に紹介するモデルが爆発的な人気を誇ったことに加え、DX250からの斬新さに欠けた事から歴代モデルの中では狭間のような扱いを受けることが多く、少し可哀そうなモデル。

実際のところ当時のヤマハの発行物を見ても、RD250はそこまで全面プッシュされていませんでした。ただこれには時代ならではの理由があります。

一つは1966年から始まった排ガス規制や、1970年に屋外で体調不良を訴える人が続出した光化学スモッグ事件(排気ガスから出る炭化水素と酸化窒素の光反応によって発生する光化学オキシダントが原因)を発端とした環境保全意識の高まりです。

ガソリンとオイルをモリモリと燃やしながら走る都合上、それらが分かりやすく見て取れる2stバイクが目の敵にされました。

加えて1973年には第一次オイルショックによりリッター60円程度だったガソリンがわずか一年で100円前後まで上昇。

これらにより2stは心証が最悪となり、市場も『エコで万能な4st』が求められるようになった。そのため、多くの2stモデルが出力特性も騒音も大人しくさせることで”2st感”をあまり感じさせない、語弊を恐れず言うなら4stに近づけるようなモデルが多くなりました。

1973RD250

それはこのRD250も例外ではなく、最初に上げたモデルチェンジの内容からも分かるよう、DX250から馬力を上げるのではなく圧縮比を下げて耐久性と安定性を取り、一体型のメッキマフラーを採用することでフレンドリーさというか4stかのような雰囲気を持たせた。

RD250カタログ写真

しかしそれでも市場はやはり

「2stはもう終わった技術」

として4stを求めたため、ヤマハもTXやGXそしてSRなどロードスポーツモデルでは4stに大きくウェイトを置くように変わっていきました。

先代DX250と同じく市販2st250レーサーのレプリカでありながら、まるでそれを隠すかのようなモデルチェンジとなったRD250。本当に時代が悪かったとしか言いようがないです。

RD250のモデルチェンジ概要

RD250(524) -Since1975-

騒音を抑える改良がメインの2型。

・マフラーの全長を40mm延長し容量アップ
・シリンダーフィンに耐熱ラバーを装着し
・キーロック式フューエルキャップ
・折り畳み式タンデムステップなど

RD250(1A4) -Since1976-

車体を共有していた350が普通自動二輪免許創設に伴い、フルスケールの400へとモデルチェンジされたことを機に250も角ばった車体デザインへ刷新された3型。

・シリンダーヘッドおよび掃気ポートの見直し
・エンジンシート高15mmダウン
・燃料タンクが+1Lで13L
・後輪もディスクブレーキに変更

RD250(1A4) -Since1977-

1977RD250

リアスポイラーが付いた新デザインへと移行した4型。

・リアデザインとシートを刷新
・砲弾型バックミラーを左右標準装備

RD250(3N4) -Since1979-

1979RD250

54年の騒音規制を機にモデルチェンジされた最終5型。秀でたデザインでRD250の中では一番人気があるモデル。

・中低速を強化するためエンジンの見直し
・CDI点火へ変更
・燃料タンクが400と共有することで16Lに
・45Wのヘッドランプと新型メーター
・キャストホイール化
・ブレーキキャリパーをアルミ化
・ミッションを400と共有
・コンチネンタルハンドルへ変更

主要諸元
全長/幅/高 361・524:2040/835/1110mm
1A4:1995/830/1085mm
3N4:1995/770/1065mm
シート高 361・524:-
1A4:795mm
3N4:790mm
車軸距離 361・524:1320mm
1A4・3N4:1315mm
車体重量 361:140kg(乾)
524:150kg(乾)
1A4:152kg(乾)
3N4:150kg(乾)
燃料消費率 361・524:40.0km/L
1A4・3N4:35km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 361・524:12.0L
1A4:13.0L
3N4:16.5L
エンジン 空冷2サイクル二気筒
総排気量 247cc
最高出力 361・524:30ps/7500rpm
1A4:30ps/7500rpm
3N4:30ps/8000rpm
最高トルク 361・524:2.92kg-m/7000rpm
1A4:3.0kg-m/7000rpm
3N4:2.9kg-m/7000rpm
変速機 361:常時噛合式6速前進
1A4・3N4:常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前3.00-S18-4PR|後3.25-S18-4PR
バッテリー 361・524:AYT2-12/5.5AH
1A4・3N4:12N5.5-3B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
361・524:B-7HS
1A4:B7ES
推奨オイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
361・524:2L
1A4:1.8L
3N4:1.6L
スプロケ 3611・524:前15|後40
1A4・3N4:前15|後40
チェーン 361・524:サイズ530|リンク91
1A4・3N4:サイズ530|リンク96
車体価格 3N4:295,000円
系譜図
YD1 1957年
YDシリーズ
YDS-1 1959年
250S/YDSシリーズ
dx250 1970年
DX250/PRO
(280/352)
RD250 1973年
RD250
(361~3N4)
4L3 1980年
RZ250/R/RR
(4L3/29L/1AR/1XG/3HM/51L)
1KT 1985年
TZR250
(1KT/2XT)
3MA 1989年
TZR250/SP
(3MA)
R1-Z 1990年
R1-Z
(3XC)
3XV 1991年
TZR250R/SP/RS/SPR
(3XV)

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