「Track Star」
最終型であるZX-9RのF型。
触媒が標準装備となった事で車重が3kg増加していますが
・4potキャリパー
・CVKDキャブ
・エンジンのフルリジッド化(先代は一箇所ゴム)による剛性向上
・スタビライザー付き(上やぐら)スイングアーム
・グラブバーの廃止
などなど130箇所にも及ぶパーツが見直されスポーツ性が更に向上。
このF型がユメタマの最終型となるわけです・・・が、正直ZX-9Rはちょっと可哀想なバイクでした。
というのもZX-9Rが登場した頃のNinjaシリーズは
・ヤンチャミドルZX-6R
・ピュアレーサーZX-7R
・オールマイティZX-9R
という三兄弟体制だったんですが、ここにZX-12Rというモデルが登場したから。
ZX-12Rは猪突猛進なメガスポーツなので9Rとは被らないんだけど、如何せんデザインが同系統で排気量が違う事から、12Rが9Rの上位互換の様なイメージを持つ人が多かった。
そして典型的なスーパースポーツとも一線を画していたことも災いしました。
メガスポーツほどカタログスペックが秀でているわけでもない、スーパースポーツほど軽くコンパクトでもない。
開発者の意図を分かりやすく言うなれば、ZX-9Rは
「スーパースポーツツアラー」
だから当たり前な話。
ただ夢のビッグバイクが欲しい人達にとっては、刺さる部分が無い無個性に見えてしまったんだね。
でもこのZX-9Rのエンジン、そしてコンセプトを受け継ぐ形で登場したNinja1000は、今やメガスポやスーパースポーツより・・・というか2017年大型部門において販売台数一位になるほどの人気。
時流っていうのは残酷な物ですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2065/730/1155mm |
シート高 | 815mm |
車軸距離 | 1415mm |
車体重量 | 188kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 19.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 899cc |
最高出力 | 143ps/11000rpm |
最高トルク | 10.0kg-m/9200rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
バッテリー | YTX9-BS |
プラグ | CR9EK または U27ETR |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量3.8L 交換時3.1L フィルター交換時3.3L |
スプロケ | 前16|後41 |
チェーン | サイズ525|リンク110 |
車体価格 | 1,090,000円(税別) ※スペックはマレーシア仕様 |