XJR1300(5EA前期) -since 1998-

初期型XJR1300

「21世紀のビッグバイクスタンダード」

低速トルクの厚みを増すためにボアを2mm拡大し1250ccまでアップしたXJR1300こと5EA型。

一番の変更点はこのエンジンで、新たにメッキシリンダーと鍛造ピストンを採用することで摺動性を改善。要するに真円率が高くなって上下するピストンの摩擦が改善したわけです。

XJR1300エンジン

これはもともとYZFなどスーパースポーツ系のために編み出された技術なんですが

「空冷でもオイル消費量も減らせるメリットがある」

という事から採用された背景があります。

水冷の為に生まれた新技術を空冷に持ってくるっていうのは何とも面白い話ですね。

これらの変更からXJR1300は自主規制上限の100馬力を発揮するパワフルなモノになりました。

XJR1300カットモデル

他にもメーターも電気式になったりサスのセッティングなども変わっているんですが、もう一つ大きな変更点がタイヤサイズ。

【130/70/R17・170/60R17】から【120/70R17・180/55】

と現代のメジャーとなるサイズに変更し操縦性が向上。

初期型XJR1300

もちろんブレンボとオーリンズのセットも健在です。

ちなみに1200時代からそうですが、これはbremboやOhlinsが設計してヤマハがライセンス生産しているモノ。

厳密に言うとBremboは住友電工(現アドヴィックス)、Ohlinsは創輝(現ヤマハモーターパワープロダクツ)が生産。

だからヤマンボとかヤマリンズとか言われていますが偽物とかラベルだけとかいうわけではありません。

XJR1300初期型ホワイト

ところで最初にも言った通りエンジンの排気量が上がった事でナンバリングが変わったんですが、実はその割には先代XJR1200から大きく変わっていない。

それは見た目もそうだし性格もそう。チーム一丸となって造ったバイクだから余計な変更は要らないという事なんでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 2175/780/1115mm
シート高 775mm
車軸距離 1500mm
車体重量 230kg(乾)
燃料消費率 25.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 21.0L
エンジン 空冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1250cc
最高出力 100ps/8000rpm
最高トルク 10.0kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー GT14B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.2L
交換時3.0L
フィルター交換時3.35L
スプロケ 前17|後38
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 930,000円(税別)
系譜図
XS11001978年
XS1100/E/S/SF
(2H7~9)
XJ650スペシャル1980年
XJ650SPECIAL
(4L6)
XJ7501981年
XJ750A/E/D
(5G8/5G9/29R/22N)
XJ9001983年
XJ900/S/F
(31A/58L/4BB)
XJR1200前期1994年
XJR1200/R
(4KG)
XJR1300前期1998年
XJR1300
(5EA前期)
XJR1300中期2001年
XJR1300
(5EA後期|5UX前期)
現行XJR13002006年
XJR1300/C
(5UX後期|2PN)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

footer.php