激化するミドルクラスのスペック競争に対し攻勢を掛けるためF4から僅か二年で登場する事となったのがF4を更にスポーツ寄りにしたCBR600F4i。
「i」というのはインジェクションのiで、馬力こそ0.2馬力UPと小さいけどレスポンスが大幅に向上。他にもフレームの剛性アップやキャリパーピストンやインナーチューブのアルミ化、エアクリーナーの大容量化など改良は多岐にわたっています。
が、一番大きいのはやはり見た目ではないでしょうか。つり上がった二眼とグラブバーの付いていないセパレートシートはFからRRへと変貌を遂げている最中のような感じですね。
ところで日本でCBR600F4というとセパレートシートのスポーツモデル(F4i)を想像するけど、海の向こうではCBR600Fという名称もありました。
F1でも言ったけど欧州にとってミドルクラスというのはタンデム性や積載性も重要なファクターな為こっちのモデルも人気だった。ちなみにコチラもFI搭載。
実際ワンピースシート&グラブバータイプであるこのFはF4iの実質後継である600RRが出た後も2006年ほどまでしばらく併売されました。
ただ結果的に強いスポーツ性を求められるSSブームに湧いていた状況においてFコンセプトでは勝負できないと判断したんでしょうね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2065/680/1135mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1400mm |
車体重量 | 196kg(装) |
燃料消費率 | 31.6km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 18L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒 |
総排気量 | 599cc |
最高出力 | 69ps/11500rpm [110ps/12500rpm] |
最高トルク | 5.3kg-m/7500rpm [6.6kg-m/10500rpm] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | YTZ10S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
IMR8C 9H/IMR9C 9H または VUH24D/VUH27D |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.7L 交換時3.0L フィルター交換時3.3L |
スプロケ | 前16|後43 |
チェーン | サイズ525|リンク108 |
車体価格 | 820,000円(税込) ※[]内はUK仕様 |