初代CBR600FことPC19/23は北米では「Hurricane」というペットネームが付けられて発売されていました。
弟分のCBR400と見た目はソックリだけど中身は全然違います。
400がアルミフレームだったのに対して600はスチール、更にカム駆動もカムギアではなくセンターカムチェーンと至って普通というか寧ろ少し時代遅れ感もある造り。
これは欧米に向けたコストパフォーマンス車として生み出されたから。その事もあってか日本では売っていません。
とはいうものの、まだ600のスーパースポーツなんて市場は愚か存在すらなかった時代に85馬力/182kgというのはかなりハイスペックで、速くて扱いやすくて安い(当時3698ドル)として好評を博し一躍売れ筋モデルへ。
勢いそのままに二年後の1989年には早々にPC23へとモデルチェンジ。エンジン周りを中心とした改良を行い93馬力と戦闘力に磨きをかけました。
ただどうも北米でも”ハリケーン”というペットネームは不評だったようでこのPC23からは無くなりCBR600Fに統一。
あとこのPC19/23は欧米でのバイク事情の違いが鮮明に表れてる部分があります。それはグラブバー。
欧州向けにはグラブバーが付いているのに対し、北米アメリカ向けにはグラブバーが付いていません。
これはスプリンター的な走行がウェイトを占める北米に対し、欧州ではスプリンター的な用途だけでなく二人乗りから長旅までマルチに使うから。
同じバイクでもココまで用途に違いが出るなんて面白いですよね。日本はどちらかと言えば・・・・欧州よりかな。
主要諸元
全長/幅/高 | 2130/685/1115mm [2020/685/1115mm] |
シート高 | 770mm |
車軸距離 | 1410mm |
車体重量 | 201kg(装) [205kg(装)] |
燃料消費率 | 30.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 16L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒 |
総排気量 | 599cc |
最高出力 | 85ps/11000rpm [93ps/11000rpm] |
最高トルク | 6.0kg-m/8500rpm [6.5kg-m/10500rpm] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前110/80-17 後130/80-17 [前120/60-17 後160/60-17] |
バッテリー | – |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
– |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
– |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | – ※国内正規販売なしのため ※[]内はPC23 |
あとリアフェンダーの長さも違いますよね。ここも日本は北米寄り。
私が乗ってた’91 FZR1000は3GM・欧州一般仕様だったのでロングフェンダー付き、実際には延長パーツだったので、後に同じバイクを入手した友人は長いのはカッコ悪いと速攻で取り外していました。リフレクターが下端についているので車検の際は戻さないといけないんですけどね。
私は逆輸入車アピールの為、外さずに乗ってました。笑