型式は同じだけどモデルチェンジをしてCBR600F3とナンバリングが一つ上がったPC25後期。
主な変更点としてはフレームやスイングアームの見直し肉厚化で剛性を上げ、ホンダ初となるDirect Air Induction Systemを採用したこと。
ダイレクト・エア・インダクションが何かと簡単にいうとラムエアシステムみたいなものでRRなんかには今でも採用されてるから知ってる人も多いと思いますが、CBR600Fはキャブということで少し違います。
空気を吸い込む大きな口がフロントフォークの間に設けられてるのはわかると思うんですが、上の方にホースが二本出ているのが見えると思います。
このホースは20km/h未満時のみ作動する吸気ホースで、負圧で動くキャブの気圧を各種センサーと電磁バルブでコントロールしているというわけ。
ちなみにイン”ダ”クション”でイン”ジェ”クションじゃないです。エアインジェクションとなるとそれは二次エアーで未燃焼ガスを酸化燃焼をする全く違う排気系の機能です。でもヤマハはその二次エアー噴射をエアインダクションと言ってるみたい・・・ややこしいですね。
まあそんなダイレクトエアインダクションシステムと更なるビッグボア化で馬力は遂に100馬力を突破し104馬力にまでなりました。それに合わせて大径のフローティングディスク化やリアショックマウントの変更など足回りも強化。
F1、F2、F3と三代続けて期待を裏切らないモデルだったことから当時の600としては異例の累計販売10万台以上という記録を樹立しています。
主要諸元
全長/幅/高 | 2025/685/1135mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1405mm |
車体重量 | 208kg(装) |
燃料消費率 | 30.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 17L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒 |
総排気量 | 598cc |
最高出力 | 69ps/11500rpm [104ps/12000rpm] |
最高トルク | 5.1kg-m/7500rpm [6.7kg-m/10500rpm] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/60ZR17 後160/60ZR17 |
バッテリー | FTX9-BS または YTX9-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8EH-9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.0L 交換時3.2L フィルター交換時3.5L [全容量4.2L 交換時3.4L フィルター交換時3.7L] ※[]内は96年後期モデル |
スプロケ | 前15|後40 |
チェーン | サイズ530|リンク106 |
車体価格 | 755,000円(税込) ※[]内はUK仕様 |