XL Degree(MD26/MD31) -since 1991-

XLディグリー

「地球案内人:XLディグリー」

このディグリーは名前こそXLだけど分家のようなXLで街乗りや高速など如何なる状況でも安定してパワーを発揮する為の低速寄りにチューニングされたAX-1ベースの水冷エンジンを積んでます。

更にケッチンの心配が要らないセルスターターに790mm(XLR250Rは860mm)という驚異的な足つきの良さ。優しさ溢れるXLといった感じですね。

元となったAX-1(MD21)というバイクはこれ。いわゆるマルチパーパス250という立ち位置のバイク。

ホンダAX-1

AXの意味は「新しい軸(AXIS)」という言葉から取ってAX-1。残念ながら新しい流れを生み出せず押し返されました。

でもCRF250RALLYが出た今、そのオンロードモデルとして出たら人気が出そうですけどね。アメリカではCRF250RALLYじゃなくてCRF250L RALLYとなってるからCRF250M RALLYも無きにもあらずのような。

ちなみにこのAX-1/ディグリーはこう見えてレーサーのNS500で生み出された軽量かつ放熱性に優れ、過酷な状況下に強いNS(ニッケル・シリコンカーバイド)メッキシリンダーというちょっと贅沢なエンジン加工がされています。

ディグリーカタログ写真

だから初心者や女性向けの分家XL的な立ち位置という優しさの中にもスポーティさがある。

ディグリー分布図

下からモリモリトルクというエントリーらしさは持っているものの、元々が快速マルチパーパスのAX-1だった事もあり眠くないどころか結構元気。

XL250ディグリー

クラストップとなる足つき、各部ラバーマウント化、着色樹脂外装、9.3Lとそこそこ容量が多いタンク、荷掛けフックと多目的にこなせる取っ付きやすさを持つ一方で、元気なエンジンとフロント21:リア18インチというフルサイズホイール。

伊達にXLの名前を付けてる訳じゃないという事かな。

MD26

95年にはフェイスマスクの変更に加え、リアブレーキまでもディスク化などで更に走りを磨きをかけたMD31にモデルチェンジしています。

ちなみにディグリーとは経度・緯度・温度計などの「度」の意味。

主要諸元
全長/幅/高 2100/815/1155mm
[2100/825/1135mm]
シート高 790mm
車軸距離 1360mm
[1355mm]
車体重量 129kg(装)
[131kg(装)]
燃料消費率 45.0km/L
[40.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 9.3L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 25ps/8000rpm
最高トルク 2.5kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前2.75-21(45P)
後4.60-18(63P)
バッテリー FTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH9/CR7EH9/CR9EH9
または
U24FER9/U22FER9/U27FER9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.6L
交換時1.3L
フィルター交換時1.32L
スプロケ 前13|後44
チェーン サイズ520|リンク102
車体価格 379,000円(税別)
[399,000円(税別)]
※[]内はMD31
系譜図
ホンダドリームSL250S1972年
DREAM SL250S
(SL250)
MD031975年
XL250/S/R
(MD03)
MD081983年
XLX250
(MD08)
MD16/20/221985年
XLR250R/BAJA
(MD16/20/22)
MD261991年
XL Degree
(MD26/MD31)
MD301995年
XR250/BAJA
(MD30)
MD30後期2003年
XR250/BAJA/Motard
(MD30後期)
MD362005年
XR230/Motard
(MD36)
MD382013年
CRF250L/M
(MD38)
ラリー2017年
CRF250RALLY/L/M
(MD44)

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