90ccは入門モデル、125ccは玄人モデルというのが定説だった時代に出た125ccに負けない本格仕様の90Sと90SS、と思ったらSSSまであった。あの有名な500SSマッハ3の末っ子。
Sはスポーツでクラッチレス四速ロータリー式ギアの街乗り快適仕様で今のKSR110に通ずる物がある。
SSはスーパースポーツでマニュアル五速リターン式ギア。
SSSはスーパースポーツスクランブラー(今で言うオフ車)の仕様。
当時のカワサキはまだ今風の「KAWASAKI」ではなく「リバーマーク」と呼ばれるものが載った物を使ってた。
これがそのエンブレムで川崎重工の当時の社章が描かれた旗が載っている。
社章は川崎の川の字がモチーフ。だから「リバーマーク」
でも使っていたのは1960年後半までで、70年台に入ると今風の(厳密に言うと違うけど)「KAWASAKI」に変わった。
ちなみにお馴染みとなった今のロゴの名は「フライングK」と呼ばれる。
結果的に他に例がない本格スポーツの90Sは大成功を収めた。
これに気を良くしたカワサキは次に紹介するKH90を始めとして90ccで多彩なラインナップを展開する事に。
あと意外な事にこのバイク、当時郵便車として少なからず納車されてたみたいです。
主要諸元
全長/幅/高 | – |
シート高 | – |
車軸距離 | – |
車体重量 | 79kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | – |
エンジン | 空冷2サイクル単気筒 |
総排気量 | 89cc |
最高出力 | 10.5ps/8000rpm |
最高トルク | 0.98kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式4速リターン |
タイヤサイズ | – |
バッテリー | 6N6-3B |
プラグ | B8HS |
推奨オイル | – |
オイル容量 | – |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 76,000円(税別) ※スペックは90-S |
いつも楽しく拝見しております。大変慧眼な記事を見て毎回驚いております。
すいません。見つけてしまったので、指摘させていただきます。
カワサキ90S このモデルは後の KC90 まで 常時かみ合い4速ロータリーミッションで、ハンドクラッチ付きです。
ヤマハYB-1、スズキK50、ホンダCD50のようなビジネスモデルと同じギヤ構造です。4速の次がニュートラルになる恐ろしい構造です。
初期モデルはダブルシートですが、数年後シングルシート+荷台になって、記事の様にビジネスシーンで活躍します。
私が乗っていたKC90の前のオーナーは「明石信用組合」でしたね。(地元すぎます)
90S->KC90 90SS->KH90 90SSS->90TR->KE90 の変化ですね。全部10.5ps いやほんとに90ccとは思えない速さでした。
さて、系譜ですが、KSR系ならば、90MS->KM90になるんでしょうか?(6.6ps)
でもまあ、Z125のご先祖は、Z200より90SSがふさわしいでしょうね。KC125ではない(KC125はスズキSW-1の先祖と思いますが、、、)
派生形が多いのでいろんなご先祖ですね。
ややこしい指摘ですいませんでした。