
「BRAND-NEW V」
後出しジャンケンに苦汁をなめさせられていた状況を打開するためVツイン型へと生まれ変わったRGV250Γ/VJ21A型の通称Vガン。
先代までの並列二気筒モデルはパラレルツインだからパラガンと言います。

ちなみに何故レーサーレプリカがV型に落ち着いたのか簡単に言うと、2stスポーツのクランクケース式は混合器が下から上に行く仕組みなので燃焼室とは別に混合器が上に行く通路が必要になる。横に二つ並んだ並列でそれをやろうと思うとエンジンが大きくなる上にクランクシャフトも長くなるので重量や剛性、それにフリクションロスが発生してしまう。
だからシリンダーを前後に分けるV型にしたほうが何かと都合が良いんですね。250cc程度ならVツイン特有の全高も問題にならないですし。

それに合わせられるフレームもエンジン同様に完全新設計の高剛性アルミツインスパーフレーム。
もちろん見て分かる様に外装も大きくスラント化された新設計のもの。

ちなみにこのモデルから市販車レース(SP250/F3)向けのSP仕様も登場。
・クロスミッション
・フルアジャスタのフロントフォーク
・リザーバー別体式リアサスペンション
・シングルシート
・専用キャブ(前期のみ)
となっています。ちなみにクロスミッションだけ採用していないモデルがSP2です。
そしてそしてVJ21A型と言えばこれですね。

一時撤退していたWGPに復帰したRGV-Γ500と同じカラーリングのシュワンツペプシバージョン。
世界レースでこのペプシカラーを纏い、赤白カラーリングのライバル(意味深)と熾烈なバトルを繰り広げた当時を知る人にはたまらないカラーリング。
なお型式は同じVJ21A型でも翌89年モデル(コードK)では
・スロットルポジションセンサー
・エアソレノイドバルブ
など吸気/点火/排気系のデジタル制御化が加わっています。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2015/695/1065mm | 
| シート高 | 755mm | 
| 車軸距離 | 1375mm | 
| 車体重量 | 128kg(乾) | 
| 燃料消費率 | – | 
| 燃料容量 | 17.0L | 
| エンジン | 水冷2サイクル2気筒 | 
| 総排気量 | 249cc | 
| 最高出力 | 45ps/9500rpm | 
| 最高トルク | 3.8kg-m/8000rpm | 
| 変速機 | 常時噛合式6速リターン | 
| タイヤサイズ | 前110/70-17 後140/60-18 | 
| バッテリー | YT4L-BS | 
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 | BR9ES | 
| 推奨オイル | – | 
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに | 全容量1.1L | 
| スプロケ | 前15|後46 | 
| チェーン | サイズ520|リンク114 | 
| 車体価格 | 569,000円(税別) [609,000円(税別)] ※[]内はSP | 
 
	






初めて購入したバイク。
VJ22は人気でしたがVJ21は不人気で安かったのです。
納車の日、帰り道でパワーバンドに入れた瞬間返品したくなりました。
速すぎて怖かったのです。
毎回キックではエンジンが掛からず坂道に行って押しがけしたり、乗ろうと思ったらオーバーフローでガス欠だったり…
今なら整備不良だったと分かるのですが当時はそんな知識ありません。
それでも最高の宝物でした。