
「Direct Access Racing Technology」
三代目となるGSX-R750のL/M型。
ここまでが一般的に第一世代と言われています。
変更点としては
・B/S比の見直し(ロングストローク化)
・マフラーの4to1化
・キャブレターの大径化
・リアタイヤのワイド化
などなど、先に紹介した限定ホモロゲGSX-R750Rに準ずる変更。

さらに先代にはなかった倒立フロントフォークを国産750としては初の採用しているのが特徴です。
さて・・・ここまでが第一世代と言われています。
それは油冷エンジンがこのモデルまでだから。

正確に言うとこのスラントノーズ一枚レンズになったこの91年M型が最終モデルです。
当時スズキといえば油冷、油冷といえばスズキと言われていました。

にも関わらず何故油冷を諦めたのかといえば、レースにおいて限界を迎えたから。
馬力がどんどん上がって発熱量が増えていった事で、オイル高温化による急速な劣化を起こしパワーロスを生じるようになったんです。

しかしパワーを上げれば上げるほど熱は増える一方・・・だから水冷に舵を切る事となった。
ただしコレはあくまでも夏の耐久レースでの話であって、公道ではあまり関係のない話なんだけどGSX-R750はあくまでもレーサー。

何よりも速さを取る事は必然だったわけです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2065/725/1125mm <2065/725/1145mm> |
シート高 | 790mm |
車軸距離 | 1420mm |
車体重量 | 193kg(乾) <208kg(乾)> |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 21.0L |
エンジン | 油冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 747cc |
最高出力 | 77ps/9500rpm [115ps/11000rpm] |
最高トルク | 6.8kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70-17 後170/60-17 <前120/60-17> |
バッテリー | FB14L-A2 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR10EK |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量5.1L 交換時3.2L フィルター交換時3.4L |
スプロケ | 前15|後43 |
チェーン | サイズ530|リンク108 |
車体価格 | 839,000円(税別) ※[]内はEU仕様 ※<>内は89年式 |
昔所有していまいた。
跨った時に上から見ると美しい造形のセンターカムチェーン油冷エンジン、一番と4番のシリンダーが見える。
ダブルクレードルフレームの醍醐味でした。
高価なRKとほぼ同じ内容なのに不人気で安価でした。
ただ遅い、とにかく重くて遅い。
マフラーとキャブ変えれば本来のパワーが出るのでしょうが。
それでも手放した事を後悔している、機械部分の造詣が美しいバイクでした。
外装は分かりません…