GSX-R750(K6/K7)-since 2006-

06R750

「No Competition」

残念ながら国内には入ってこなかった九代目GSX-R750のK6/K7型。

第三世代としては初のフルモデルチェンジ。

新設計エンジン&フレームで恐ろしいほどコンパクト化されたわけですが、これはGSX-R600をベースに750を造るようになった事が大きな要因。

こう聞くとGSX-R750は

”ついでに出されたGSX-R”

と思いがちですがそれは全然違います。

GSX-R750はレースというレギュレーションから解き放たれた事で大きく生まれ変わりました。

その象徴となるのがバランサーの装着です。

バランサー

バランサーというのは簡単に言うとエンジンの振動を消す錘。

これを組み込むと目に見えて振動が減ります・・・が、同時にクランクのエネルギーを削ぐ事にもなるので馬力が少し落ちる。

これこそがGSX-R750が生まれ変わった証。

バランサー付きって簡単に言いますがギチギチ設計なうえにオイルを叩いて撹拌しないようにするために複雑化して大きなコスト増になるし、単純な速さだけを求めるならば要らない装備。

K6壁紙

じゃあなんで入れたのかって言えばGSX-R750が

「No Competition(規格外)」

になったから。

とにかく速さだった状況から、粗のない上質なエンジンフィールと加速を持つSSに生まれ変わらせるため。

本当に面白いですよね。

これによってレースをするならGSX-R750と言われていたのが、レースに使わないならGSX-R750となったんですから。

主要諸元
全長/幅/高 2040/715/1125mm
シート高 810mm
車軸距離 1400mm
車体重量 163kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 16.5L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 150ps/13200rpm
最高トルク 8.8kg-m/11200rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YT12A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.5L
スプロケ 前17|後45
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格
※国内販売なし
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)

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